海上保安庁初 !女性潜水士 誕生へ
海上保安官の中で、海に潜り人命救助にあたるのが、“海猿”とも呼ばれる「潜水士」です。過酷な訓練を経て海上保安庁史上初となる女性潜水士が誕生します。
■海上保安大学校 筒井直樹 校長
「研修課 潜水技術課程をおさめたことを証する」
海上保安大学校で開かれた「潜水士研修」の修了式。2か月間の研修を終えた17人の中に女性保安官の姿がありました。長崎県の五島海上保安署所属の濵地多実さんです。
■濵地多実さん
「幼いときに”海猿”という映画を見てそれがかっこよくて憧れて目指しました」
海難救助のエキスパートで“海猿”とも呼ばれる「潜水士」。全国の海上保安官約1万4000人の中で121人。1パーセントにも満たない狭き門です。
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「濵地 右手気を付けろよー右手!絶対気を付けろよー!」
5キロを重りを持って15分間の立ち泳ぎ。男性でも過酷な訓練に挑みます。2人で1つのボンベを分け合う「バディブリージング」。水深35メートルから海面まで浮上します。濵地さんは2か月間に渡る厳しい訓練を乗り越え、人命救助に欠かせない技術を習得しました。
■濵地多実さん
「他にもなりたい女性はいると思うのでそのような人たちの目標になれるように、少しでも多くの人に認められるような潜水士になりたいです」
女性初の”海猿”誕生へ。念願の潜水士はもう目の前です。
【2024年7月3日 放送】