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自治体がショップ開設 不要物品を「メルカリ」で販売

2024年4月10日 19:20
自治体がショップ開設 不要物品を「メルカリ」で販売

今、県内の自治体でインターネットの通販サイトを利用して不要になった物品を販売する取り組みが進んでいます。一体、どんなものが売られているのでしょうか。

■物品探す
「綱引きの綱でしょうかこれは多分売れないですね。人の名前が入ってますね」

ここは、三次市で8年前に役目を終えた保育所。不要になった物品が残されたままになっています。市の財産管理課に所属する金力季栄子さん。この日、売り物になる”お宝”を見つけるため訪れました。建物内にあるものを入念に調べていきます。

■三次市 総務部財産管理課 金力季栄子さん
「どれを持って帰ろうか悩みますね」

目を付けたのが給食で使われていた調理器具。

■金力さん
「まだすごくきれいで状態がいいのでまだまだ使用できると思います」

そして、こんなものも。アニメキャラクターの時計を見つけました。

■金力さん
「動くかどうかわかりませんがちょっと持ち帰ってみたいと思います」

三次市では2023年9月からインターネットの通販サイト「メルカリShops」でいらなくなった物品を販売しています。

■三次市 総務部財産管理課 貞宗泰成課長(当時)
「不要になった物品を廃棄する費用を抑えることができる」

2023年度、三次市全体でゴミ処理にかかった費用はおよそ7億8500万円。そこで、廃棄処分の削減に加え、市民に再利用の意識を持ってもらうためメルカリを利用した販売に取り組んでいます。小学校で使われていた楽器や給食用の食器。児童クラブで読まれていた本などを出品しました。
なかには、こんなものも。小学校で使われていた跳び箱は、1万円で売ることができました。また、保育所だった建物で見つけた時計は、500円で売れました。
一方、こちらは北広島町。1月からネット販売を始めました。廃校になった小学校などから売れそうなものを集めています。こちらは、天体を投影する機械。小学校の理科の授業で10年ほど前まで使われていました。きれいに保管されており、十分使える状態です。

■北広島町 管財課 藤堂崇さん
「一般には出回らないものですのでどなたかに使って頂ければと思って」

この天体投影機。およそ1万7000円で購入されました。
また、こちらの鉄製の四角い箱。
何かというと、路線バスで使われていた料金箱です。

■藤堂さん
「今回程度の良いもので出てきたのでこういったものもお求めになる方もいらっしゃると思うので今準備してます」

現在、全国の30以上の自治体が「メルカリShops」を利用しており、県内では、ほかにも準備を進めている所があるということです。捨てずに売る自治体は今後も増えそうです。

【2024年4月10日 放送】