新型コロナ5類移行から1年で生活の変化は?
新型コロナが季節性のインフルエンザと同じ分類になって1年。そごう広島店ではゴールデンウィーク期間中の物産展で試食を解禁するなど、感染症対策を緩めました。人の移動が特に増えた広島市では2024年5月8日発表された新型コロナの感染状況で、ゴールデンウィーク中に55人の感染者が確認されました。広島市安佐南区の堀江内科小児科医院では、連休で体調を崩した子供たちが診察を受けていました。堀江正憲院長は「5月の連休では10代、20代、30代と1人ずつコロナの感染があった。5類になったのでマスクをしない人や手洗いをしない人も増え、だんだん感染に対する意識が希薄になりつつある」と話します。広島大学は咳や倦怠感などが3カ月継続した場合、6割の人が1年以上続くという研究結果を発表。こうしたリスクは30代から40代の女性が高くなる傾向にあるということです。一方、新型コロナのワクチンをめぐっては5月7日、需要減少を受け、イギリスの製薬大手が世界中で回収すると発表。広島市もワクチンを保管していた約120台の冷凍庫を動物園などに譲りました。広島市中消防署では隊員の熱中症対策に使う保冷剤を保管するために活用しています。広島市消防局の沖段直樹さんは「もともとワクチンを冷凍保存するものだったのでマイナス24度まで対応している。早く保冷剤が冷却できて次回出動に備えられている」と話します。
【2024年5月8日 放送】