「幻の1台」が徳島に オート三輪とをこよなく愛する石井町の男性【徳島】
今から74年前、1951年式の「幻の1台」を所有している男性が徳島県石井町にいます。
なんとも愛嬌のある顔。
1951年式のオート三輪、ダイハツ「Bee」。
日本に3台現存するのが確認されていますが、きちんと整備され公道を走ることができるのは、この1台だけです。
この車のオーナー、元木和豊さん。
徳島工業短期大学で、学生に車の整備などを指導しています。
でも、これだけじゃないんです。
やってきたのは、徳島県神山町にある倉庫。
こちらには、元木さんが長年かけて集めたオート三輪や自動車など約30台が保管されています。
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「小さい時からエンジンが付いた乗り物には興味を持ってました。近所にオート三輪が荷物配達で見えられたりしとるときは、駆け足でとんで行って、後ろの荷箱につかまって、必ずオート三輪は曲がり角が来たら減速するんで、曲がり角が来るたびに飛び降りて、運転手に怒られたこともあったんでしょうね」
(佐々木聖夏記者)
「どのように車を手に入れたんですか?」
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「例えば家を傷んだから、もう業者に壊してくれとか処分してくれって話があって、業者が家の中を覗きこんだら、奥の方にオート三輪とか旧車があるよっていうのを声かけていただいて」
(佐々木聖夏記者)
「行くしかない?」
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「そりゃもう飛んでいきます」
(佐々木聖夏記者)
「長いこと車を集め続けていると、車が好きな人の所に集まってくるんですね」
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「そういうことですね。最近は、引き取って欲しいと電話がかかってくることもある。オート三輪何台かあるんやけど、全部戦後の車なんやけど、これだけが奇跡的に昭和15年製造のダイハツオート三輪になります」
(佐々木聖夏記者)
「昭和15年、戦前?どうやって動かすんですか」
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「足のキックで、キックいきますね。圧縮を溜めといて、こういう感じで」
(佐々木聖夏記者)
「元木さん、私もエンジンかけたいです、いいですか?」
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「いろんな操作はするんやけど、右足を自転車のペダルみたいなんに乗っけてください。それで、全体重を右足にかけて」
もともと自動車整備が本業の元木さんは、集めるだけはなく自分で直して動かすことが生き甲斐です。
しかし元木さんの手によって車体は若返っていく一方、人間である元木さんは着実に年齢を重ねていくわけで。
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「(奥さんは)『こんなもん残されて、どうやったらいいん?』って言うよ。処分するのに、お金がたくさんいるって言うよな。商売は一切考えてないから、自分が好きで集めた物だから、次はやっぱり好きな人に後を継いでほしいっていう気持ちで」
もちろん手元に置いておきたいものもありますが、大切にしてくれる人に譲ったり、施設に寄贈して子どもたちの学びに役立てたりするのもいいと、元木さんは話します。
元木さんが愛するオート三輪は、きょうもバタバタと元気な声をあげながら、徳島の街を走り抜けていきます。
ミツバチ舞う春も、もうすぐですね。
なんとも愛嬌のある顔。
1951年式のオート三輪、ダイハツ「Bee」。
日本に3台現存するのが確認されていますが、きちんと整備され公道を走ることができるのは、この1台だけです。
この車のオーナー、元木和豊さん。
徳島工業短期大学で、学生に車の整備などを指導しています。
でも、これだけじゃないんです。
やってきたのは、徳島県神山町にある倉庫。
こちらには、元木さんが長年かけて集めたオート三輪や自動車など約30台が保管されています。
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「小さい時からエンジンが付いた乗り物には興味を持ってました。近所にオート三輪が荷物配達で見えられたりしとるときは、駆け足でとんで行って、後ろの荷箱につかまって、必ずオート三輪は曲がり角が来たら減速するんで、曲がり角が来るたびに飛び降りて、運転手に怒られたこともあったんでしょうね」
(佐々木聖夏記者)
「どのように車を手に入れたんですか?」
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「例えば家を傷んだから、もう業者に壊してくれとか処分してくれって話があって、業者が家の中を覗きこんだら、奥の方にオート三輪とか旧車があるよっていうのを声かけていただいて」
(佐々木聖夏記者)
「行くしかない?」
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「そりゃもう飛んでいきます」
(佐々木聖夏記者)
「長いこと車を集め続けていると、車が好きな人の所に集まってくるんですね」
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「そういうことですね。最近は、引き取って欲しいと電話がかかってくることもある。オート三輪何台かあるんやけど、全部戦後の車なんやけど、これだけが奇跡的に昭和15年製造のダイハツオート三輪になります」
(佐々木聖夏記者)
「昭和15年、戦前?どうやって動かすんですか」
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「足のキックで、キックいきますね。圧縮を溜めといて、こういう感じで」
(佐々木聖夏記者)
「元木さん、私もエンジンかけたいです、いいですか?」
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「いろんな操作はするんやけど、右足を自転車のペダルみたいなんに乗っけてください。それで、全体重を右足にかけて」
もともと自動車整備が本業の元木さんは、集めるだけはなく自分で直して動かすことが生き甲斐です。
しかし元木さんの手によって車体は若返っていく一方、人間である元木さんは着実に年齢を重ねていくわけで。
(「Bee」のオーナー 元木和豊さん(72歳))
「(奥さんは)『こんなもん残されて、どうやったらいいん?』って言うよ。処分するのに、お金がたくさんいるって言うよな。商売は一切考えてないから、自分が好きで集めた物だから、次はやっぱり好きな人に後を継いでほしいっていう気持ちで」
もちろん手元に置いておきたいものもありますが、大切にしてくれる人に譲ったり、施設に寄贈して子どもたちの学びに役立てたりするのもいいと、元木さんは話します。
元木さんが愛するオート三輪は、きょうもバタバタと元気な声をあげながら、徳島の街を走り抜けていきます。
ミツバチ舞う春も、もうすぐですね。
最終更新日:2025年1月31日 21:18