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<あるたばこ店の一日>創業60年以上続く老舗たばこ店と地域を見守る温かい日常【徳島】

2024年2月16日 20:30
<あるたばこ店の一日>創業60年以上続く老舗たばこ店と地域を見守る温かい日常【徳島】
徳島市の街角で60年以上続く老舗たばこ店があります。

喫煙人口が減少の一途をたどる中、そこには店存続のための工夫と地域を見守る温かい日常がありました。

ある一日のスケッチです。


■60年以上続く老舗のたばこ店「竹島商店」



(店員)
「いらっしゃい。それおいしいよな、おいしいおいしい」

(高校生)
「これで」

(店員)
「はい これで90円です」

(高校生)「おばちゃんがフレンドリーなんで楽しいです」

徳島市北島田町の住宅街の一角に60年以上続く老舗のたばこ店があります。「竹島商店」です。

店の前にある自動販売機には、客がリクエストしたちょっと珍しい銘柄を含む80種類以上のたばこが並んでいます。

昭和、平成、令和と時代を超えてこの場所でずっと地域を見守ってきました。


三代目店主の石本淳子さんです。


(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「母が店をしていた時から『こういうの置いて』とか『変わったやつ置いといて』って言われてしていたのを引き継いで」

(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「みんなのお気に入りが詰まった自動販売機なんですね」

(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「そうやね」


店が開くのは、お昼時もとっくに過ぎた午後2時。

なにやらトレイを手に石本さんが店の外に出てきました。


えっ?たばこ店なのに焼き芋!?

と、そこへ本日1人目のお客さんが来店。


(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「いらっしゃい。焼き芋あるよ何個しようか?」

(高校生)
「今日は1本で」

(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「はい、ありがとう。どれがいいかな、どんな大きさにしようか?」

(高校生)
「大きめのがいい」

(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「大きめの これ?ありがとう 気を付けてね」

(高校生)
「私自身焼き芋大好きなので毎回食べている」

石本さんは子どもから大人まで集まれるお店にしたいとの思いからこの焼き芋を始めました。

(高校生)
「おいしい。いつもの味」


■祖母、母の思いを受け継いで



(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「もともとは たばこだけを販売していたんですか」

(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「はい。おばあちゃんがたばこ一本で始めたお店。たばこだけで生活していける時代だった」

創業は今から60年以上前。

コンビニもない時代に祖母・カメノさんが始めました。

2代目の母・僖美榮さんの時代にはたばこに加えて、本や駄菓子の販売、クリーニングの取り次ぎまで行っていました。

しかし、4年前の夏僖美榮さんが病に倒れ入院。

店を畳むか悩んだ石本さんですが、うわ言で店を心配する母の想いに胸を打たれ、たばこ店を継ぐことを決めました。

(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「自分が体調を崩しても、たばこ店のことばかり想うって生きてきた証っていうか、想いがすごく深いんだなって感じたね。それで、とりあえずは(自分が店を)やっていこうかなって」

しかし、祖母や母の時代のように店だけでは食べていけません。

午前中はパートで働き、午後から店を開けています。


■様々な人が訪れる竹島商店

(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「昔からこの店をよく知っているんですか?お母さん」

(常連客)
「たばこ屋だったり、クリーニング屋やったり」

(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「ありがとう~」

古くからの常連客との会話が心に沁みます。

(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「ありがたいです。お母さんともよく話していた方なので」

近所に住む小学生の兄弟です。

(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「いらっしゃい、こんんちは~」

お目当てはやっぱりお芋?じゃなくて、駄菓子。

オープン時から少しずつ種類を増やしていった結果、今では150種類以上になりました。

夕方になると学校を終えた子どもたちが沢山集まってくるそうです。

(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「35円と45円で3と4足したら?」

(小学生)
「80円や」

(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「そうそうそう、80円。きょうはスパーボール(のくじ引き)しないの?さあ、なんぼかな?これが45円」

(小学生)
「ちょっと待って(お金が)足りん」

(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「あらららら どうする?」

(小学生)
「ちょっと減らそう」

(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「このお店はよく来るんですか?」

(小学生)
「はい。色々な種類のお菓子があるところが好き」

(小学生)
「歩いていけるところにある駄菓子屋はこれが初めてで、いいなと思いました」


■石本さんの想い




(竹島商店3代目 石本淳子さん)
「いっぱいいっぱい高齢者や高校生が立ち寄ってくれるようなお店にしたいです」

街の様子とともにたばこを取り巻く環境も大きく変わってきました。

それでも店を続けたい。

子どもたちや常連さん、みんなの笑顔がここにあるから。

ともし続けたい地域の火。

なにせうちは、タバコ屋なんですもの。


▼石本さんは「たばこは1日に1つとか2日に1つしか売れない時もあるけれど、お客さんのためにも頑張って続けていきたい」と話してくれました。

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