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徳島のブランド野菜のひとつ「渭東ねぎ」 猛暑の影響は...飲食店や生産農家に聞く

2024年9月24日 20:00
徳島のブランド野菜のひとつ「渭東ねぎ」 猛暑の影響は...飲食店や生産農家に聞く

2024年の夏は例年以上に暑かった印象がありますが、その影響は野菜にも出ています。

徳島のブランド野菜のひとつ「渭東ねぎ」は、猛暑の影響で生育が悪く価格が高騰しています。

飲食店や農家を取材しました。


徳島市安宅のお好み焼き店「Guu」、こちらのお店ではネギの価格が高騰し困っているそうです。

「Guu」では、「ねぎ焼き」や「焼きそば」などに、徳島市東部の特産「渭東ねぎ」を使っています。

ネギは夏が一番高値となりますが、2024年は、例年のさらに1.5倍ほどの値がついたこともあるそうです。

物価高で、食材費や経費も値上がりする中、価格転嫁というわけにもいかず、悩ましい日々が続きます。

生産者、JA徳島市渭東支所 青葱部会 笹川明大部会長を訪ねました。

2024年は、暑さと雨が少ない影響でもあり、高温障害で外の葉からこういう感じにクタって折れ曲がって、先から枯れていくという状態が続いているそうです。

「渭東ねぎ」は年間3回から4回収穫でき、毎年、お盆すぎは種まきの時期ですが、2024年は、猛暑を避けるため、2週間ほど遅らせたそうです。

この夏は暑さで葉が枯れたり、成長が遅れたりしたため、収穫量は2023年の夏と比べると3分の2から半分ほどにまで減ったそうです。

JA徳島市では青葱部会の会員、約30軒が「渭東ねぎ」を出荷しています。

2023年は1日平均約2000kgを出荷していましたが、2024年は半分ほどに減ってしまいました。

値段は上がっていて、2023年の150%、いい品だと農協出荷分でいえば(5kg)7500円ほどで販売しているそうですが、数が採れないのでどうしても儲けという部分ではかなり厳しいという農家の声があがっているそうです。

全国でも品質がいいと評価される「渭東ねぎ」ですが、学校給食などにも使われていてたくさんの注文が入っているものの、供給が間に合わず注文に応えられないのが現状だということです。

猛暑の影響をもろに受けた格好の「渭東ねぎ」、徳島の誇るブランド野菜だけに一日も早い復活が待たれます。

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