地震から復旧 解体中の熊本城・宇土櫓で江戸初期とみられる瓦を確認 加藤家の桔梗紋
熊本地震で大きな被害を受けた宇土櫓。今は素屋根に覆われ、解体が進められています。
■清家康広アナウンサー
「現在、宇土櫓は3層部分と2層部分は骨組みにまで解体作業が進みました。今後、1層部分の瓦や土壁の解体作業が行われます」
文化財としての価値を残すため、元の部材を使って建て直す計画で、年内にはすべて骨組みの状態になる予定です。
■清家康広アナウンサー
「そして解体作業中には、江戸初期のものとみられる瓦が見つかりました」
瓦は櫓のひさしなどに使われていたもので、加藤家の桔梗紋があることから、江戸初期のものとみられています。
また、細川家の九曜紋があり、元禄年間のものとみられる瓦も確認されました。
■熊本城総合事務所復旧整備課 岩佐康弘課長
「解体作業で今まで見えていなかった所が見えるので、新たな発見を期待しながら確実に復旧を進めていきたい」
宇土櫓では8月10日から12日まで3日間の特別公開が行われ、この瓦も展示される予定です。
また、この日は他にも公開された場所がありました。
■清家康広アナウンサー
「熊本地震から8年以上がたち、ようやく南東櫓群の本格的な復旧作業が始まります」
国の重要文化財に指定された5つの櫓からなる南東櫓群。中でも田子櫓と七間櫓は傾きなどの被害が大きく、すべて解体し復旧します。鉄骨を使って耐震補強し、2028年9月末の復旧を目指しています。