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鬼気迫る演技 南北朝時代の武将・菊池一族ゆかりの能舞台でシェークスピアの悲劇「ハムレット」上演

2023年10月17日 12:12
鬼気迫る演技 南北朝時代の武将・菊池一族ゆかりの能舞台でシェークスピアの悲劇「ハムレット」上演

菊池市にある県指定重要文化財「菊池松囃子能場」で8日、シェークスピアの悲劇「ハムレット」が上演されました。

菊池松囃子能場は、国の重要無形民俗文化財「菊池の松囃子」を演じる舞台です。この舞台で「ハムレット」を上演したのは、菊池市出身の上村清彦さんが率いる劇団、ゼーロンの会です。8日は小雨が降る中、多くの観客が訪れ、日没後の午後6時に開演しました。

■ハムレット役 中村朋世さん
「考えたくない…。弱き者。汝の名は女」

ハムレット役の中村朋世さんら出演者は、1年間、この舞台に向けて稽古を重ねてきました。

上演時間は2時間20分。菊池一族ゆかりの歴史ある舞台で、父親を殺された王子ハムレットの悲しい結末に至る復讐の物語が熱く演じられました。

■観客
「良い具合に、風の音とか舞台が自然と一体化して、皆さんも鬼気迫る演技で圧倒されました」

■熊本県文化協会 吉丸良治名誉会長
「息をのむ暇が無いくらい、本当によかったと思います。南北朝時代に懐良親王が、ここで能をみられたというぐらい歴史のある、この舞台でやられたということが大変素晴らしい感動を与えたんではないでしょうか」



■オフィーリア役 吉永遥香さん
「稽古を始めてから1年ありましたけど、今までの中で一番オフィーリアだったと思います。むしろ頭の中では、何も考えずに演じていました」

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