「企業が所得を適正に把握」熊本国税局の山崎博之新局長が着任会見
熊本国税局の新しい局長に山崎博之氏が就任しました。29日の着任会見で山崎局長は、「企業の進出が著しい熊本で所得を海外に持っていくようなことがないよう把握していきたい」と述べました。
山崎博之新局長は熊本市出身で、熊本高校から東京大学に進学し、1989年に国税庁に入りました。これまで、大企業や海外法人を担当する東京国税局調査第一部長や国税庁広報広聴室長を務め、7月10日付で熊本国税局長に就任しました。
映画「マルサの女」を観たのが国税庁に入ったきっかけになったという山崎局長は、「映画のように国税庁の仕事の魅力を発信したい」と抱負を述べました。また、半導体産業を中心に熊本に国内外から多くの企業が進出している現状について次のように述べました。
■山崎博之熊本国税局長
「各国の制度と制度の違いをうまく利用して所得を海外に持っていくみたいなことが、今の半導体産業でそういうことが起こっているということではないですが、そういうことに対してやはりちゃんとアンテナを高くもって 把握していかないといけない」
その上で山崎局長は、不公平感のない適正な税金の徴収を行っていくと述べました。