【背景にはTSMC】九州・沖縄の地銀11行がグループの垣根を越え連携協定
連携協定を結んだのは、熊本市に本店がある肥後銀行など九州・沖縄の11の地方銀行です。九州では今、台湾の大手半導体メーカー、TSMCの菊陽町への進出などを契機に関連の企業や工場の進出が相次いでいます。
連携協定には、地元の半導体関連企業の参入を後押しするための合同商談会の開催や、関連企業の誘致などに連携して取り組むことなどが盛り込まれています。
■共同発起人 福岡銀行 五島久頭取
「九州・沖縄の経済全体のパイを大きくすることを目指します。その上で健全な競争をしていくことが、九州・沖縄経済の成長への貢献になり、かつ、それぞれの銀行の成長につながるものと考えています」
■共同発起人 肥後銀行 笠原慶久頭取
「地元の企業が中に入っていくことが経済波及効果を大きくするために大事だと思います。やはり上流から下流まで、我々としてはターゲットにしていきたいと思います」
【スタジオ】
(畑中香保里キャスター)
銀行が連携するのは珍しいことでしょうか?
(東島大デスク)
例えば、肥後銀行は九州FG、福岡銀行は福岡FGで、その垣根も越えてしまって一緒に連携するというのは珍しいです。熊本にいると意外と分かりませんが、TSMCの経済効果は九州一円に広がっています。半導体関連工場が熊本以外にも進出するのはもちろん、台湾の銀行が福岡に来たり、流通の拠点が福岡や佐賀などに計画されていたりします。
(平井友莉キャスター)
それだけTSMCの影響は大きいということですか?
(東島デスク)
ひとつの銀行、ひとつのFCでは抱えきれないような案件にも対応しないと、いわゆるメガバンクに美味しいところをさらわれかねないです。例えば九州FCの規模が大きいと言っても、メガバンクは桁が一つ違います。大きな儲け話には、それに見合ったスケールメリットが必要というわけで、普段はライバルでも、ビッグチャンスが目の前にある以上ここは手を結ぼうという狙いがあります。