×

【令和のコメ騒動】阿蘇で新米の出荷始まる 1週間後スーパーに並ぶ予定も価格は?

2024年9月10日 18:46
【令和のコメ騒動】阿蘇で新米の出荷始まる 1週間後スーパーに並ぶ予定も価格は?

「令和のコメ騒動」ともいわれるコメの品薄状態。熊本県内のスーパーにもコメが並ばない日が長らく続いています。そんな中、阿蘇では新米の出荷が始まりました。

トラックに積まれた大量のコメ。10日朝、阿蘇市で新米の出荷式が行われました。「令和のコメ騒動」ともいわれるコメの品薄状態。去年の猛暑により、全国的にコメの流通量が少なかったことなどが原因とみられています。

これは先週、KKTが取材した熊本市内のスーパー。「一家族一袋まで」と購入制限がかけられるなど品薄状態が続いていました。10日、スーパーに今後の見通しを聞くと、「発注しても全く入って来ない状態」だといいます。

高まる新米への需要。10日、JA阿蘇では13軒の農家からコシヒカリ約15トンが持ち込まれ、コメに含まれる水分量や粒ぞろい、色つやなどを検査しました。

■JA阿蘇稲作部会 立石翼部会長
「日照も十分とれて、粒のふくらみも大きいものが目立ちます」

8月末に県内を直撃した台風の被害が心配されましたが、品質、収穫量ともに例年通り良く、すべてのコメが最も品質のよい1等米となりました。コシヒカリの出荷目標は9660トンで、例年通りを見込んでいます。

一方、JA阿蘇によりますと、生産者に仮払いする「概算金」は、特別栽培米コシヒカリの1等米で60キロあたり2万2000円と前の年より1.5倍以上増額。金額にすると7480円高くなっています。これは店頭価格に一定程度反映される見込みです。

収穫の秋を迎え出回り始めた新米。10日の出荷分は、約1週間後に県内の一部スーパーに並ぶ予定です。

■JA阿蘇稲作部会 立石翼部会長
「残念ながら供給できるお米が手元に残っておらず、心苦しい気持ちでいっぱいだった。みんなでおいしいねって笑顔になるようなコメをお届けしますので、家族全員で食卓を囲んで召し上がっていただければ」

今後各地で迎える新米の出荷が、コメの品薄の解消につながることが期待されます。