【全国初】熊本市が大腸がん内視鏡検査の一部無償化へ 背景は?記者が実際に検査を体験
3月の熊本もいろいろありました。中でも大腸がんの検査に内視鏡検査を導入、費用は熊本市が負担するというニュースをお伝えしましたが、この取り組みは全国で初です。武田さん、大腸の内視鏡検査受けたことはありますか?
(武田真一さん)
定期健診の検便で引っかかり、内視鏡検査とポリープ除去の手術を受けたことがあります。検便で引っかかった時はびっくりしました。熊本市が始めるというのは、検便で引っかかった人が受ける精密検査を無料にするということですか?
(東島大記者)
日本ではまず検便をして、出血があった人を内視鏡で精密検査するというのが流れなんですが、熊本市が始めるのは、最初から内視鏡検査を受けてもらおうということです。
内視鏡メーカーの調査によりますと、日本では大腸の内視鏡検査を一度も受けたことがない人は全体の64.8%。リスクが高いと言われる50代でも65.7%です。つまり日本人の7割近くは、大腸の内視鏡検査を受けたことがないんです。例えばアメリカでは45歳以上の60%以上が受けたことがあるので、大きな差があります。
(武田真一さん)
なぜ、こんなに差があるのですか?
(東島大記者)
検便で引っかかれば次は精密検査と言いましたが、実際には、そのままにしている人が多いんです。国立がん研究センターによりますと、検便で陽性反応が出ても内視鏡検査を受けたのは7割程度、3割の人が放置しているという現状があります。
(武田真一さん)
それでは意味がないですね。なぜ受けないのでしょうか?
(東島大記者)
やはり面倒くさいとか、痛いんじゃないかとかがあるようです。7割の人が受けたことがない検査ですから、やはり不安はありますよね。かくいう私も、去年の人間ドックで便潜血陽性だったんですが、ずっと放置してました。それで先日も病院に行って内視鏡検査を受けてきました。大腸内視鏡検査とはどんな検査なのか、ご覧下さい。