【熊本県知事選】告示後2度目の週末 4人の候補者の動きは
■宮川一彦候補
「熊本県というのは熊本市が中心ではない。熊本をつくっている全市町村で出来ている」
元高校教員の宮川一彦候補(58)。17日は八代市を訪れ、雨の中、自転車でポスターを張って回りました。「しがらみの無い県政」を掲げ、選挙運動は1人で行っています。地域の課題や魅力を把握しようと、大切にしているのは有権者とのふれあいです。
■宮川一彦候補
「よろしくお願いします」(応援してます)「ありがとうございます。あと1週間です、よろしくお願いします」「うれしいですね、それはうれしいですね」
「地方から政治を変えたい」と天草や県南を中心に、これまでに貼り終えたポスターは約200枚。宮川候補は今後、大票田の熊本市などを訪れ、一人でも多くの有権者と対話を重ねたいとしています。
16日、八代市にスポーツウェア姿で登場した元熊本市長の幸山政史候補(58)。
■幸山政史候補
「県民一人ひとり、その効果を実感することができるのか。そういう所に十分意を用いた県政運営をしていかなきゃならん」
この日は、元県知事の潮谷義子氏が応援に駆けつけました。支援を明言するとともに、3期12年務めた熊本市長時代の実績を高く評価し、支持を呼びかけました。
■潮谷義子氏
「私は幸山さんをしっかりと支持していきたい。この方を県政に私たちが選ぶことは大きな収益につながる」
立憲民主党や共産党、国民民主党、それに社民党の各県組織の自主的な支援を受ける一方、幸山候補は「オール県民党」を掲げ、保守層や無党派層への支持の拡大を図ります。
■毛利秀徳候補
「若い方がいかに留まっていただけるか、それを県として力を入れて、何としても結果を出さなければなりません」
建設会社社長の毛利秀徳候補(46)。16日は人口減少が課題となっている天草地域などを訪れ、官民一体となった少子化対策の実現を訴えました。
■毛利秀徳候補
「1人でも2人でも人口が増えていけば、必ず徐々に潤ってきますので、 どうぞよろしくお願いします」
これまでに県内のほぼ全域を選挙カーで回った毛利候補。街頭演説をSNSでライブ配信するなど若い世代を中心に、幅広い層への政策の浸透を目指しています。今後は、ショッピングセンターなど人が集まる場所での演説を重ね、支持の拡大を図ります。
■木村敬候補
「八代にはまだまだ大きな価値があります。農業です。水産業です。八代が持つ偉大な価値です。この力をもっともっと引き出す努力をいたします」
元副知事の木村敬候補(49)。17日は八代市などを回り、農業・水産業をいかした県南の地域振興などに取り組むと訴えました。
街頭演説では、現職の蒲島知事がマイクを握りました。
■蒲島郁夫知事
「(木村候補は)これまでの良き流れをさらに強く大きくする人です。そして県民の皆さんに私が十分推薦するだけの力がある人であります」
「街頭演説でマイクは握らない」というこれまでの発言を一転。選挙期間では初めて有権者を前に、自身が推薦する候補だと明言しました。木村候補は、推薦を受ける自民党と公明党と組織戦を展開し、さらなる知名度の向上を目指します。
熊本県知事選は3月24日投開票です。
県選挙管理委員会によりますと、17日までに期日前投票を済ませた人は12万6529人で、前回の知事選の開票7日前と比べると2万803人増えているということです。