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同僚の胸を刺し殺害 フィリピン国籍の男に懲役13年判決

2023年12月14日 19:32
同僚の胸を刺し殺害 フィリピン国籍の男に懲役13年判決

同僚男性を殺害した罪に問われたフィリピン国籍の男の裁判で、熊本地方裁判所は14日、懲役13年の判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、フィリピン国籍の建設作業員ディアムゾン・アベラルド・バウティスタ被告(30)です。ディアムゾン被告は今年3月、合志市で同居していた同僚のカグインギン・リコ・フォルマシルさんの胸部を包丁で刺すなどして殺害したとして、殺人などの罪に問われていました。

これまでの裁判で「殺すつもりはなかった」と殺意を否認していたディアムゾン被告。検察側は「怒りにまかせて被害者の胸を突き刺した後、顎を刺すなど続けて急所を狙う強い殺意に基づく悪質な行為」などとして懲役18年を求刑。一方、弁護側は「相手を落ち着かせるために包丁を持ち、攻撃から身を守るための過剰防衛だった」と傷害致死罪を主張し、懲役3年・執行猶予5年の判決を求めていました。

14日の判決で熊本地裁の平島正道裁判長は、「被告人が一方的に怒りを爆発させ、胸を深く突き刺し、死亡させたことは身勝手というほかなく、殺意は否定できない」などと指摘。一方、「計画性がないことや、証拠上は故意に1回突き刺したことしか認められないことから、残酷な犯行と評価するのは適当ではなく、殺意が強固であるとはいえない」として懲役13年の判決を言い渡しました。