2024年の熊本県内のニュースをシリーズで振り返ります。1回目は｢事件･事故｣、そして｢カメラが捉えた衝撃のシーン｣を振り返ります。
11月、熊本市にある無人販売店。防犯カメラに映る人物がピザをバッグに入れると、そのまま店を出て行った。
■洲﨑湧貴記者
「店主は複数回盗みの被害にあっていたことで警察に相談。今度は盗みに入った男を警察がはりこんでいたということです」
万引きを繰り返していたとみられるこの人物。外で張り込んでいた警察官に逮捕されたが、その後、不起訴となった。
こちらは6月の深夜の八代市。車が中央線を越えて走ってくると、次の瞬間。街路樹とバス停をなぎ倒し、ゆっくりと折り返すと、歩道を走って停車した。運転手の呼気からは基準を超えたアルコールが検出された。
飲酒運転といえば6月の熊本市中央区細工町。防犯カメラに映っていたのは猛スピードで後ろ向きに走り去る車。歩道にいた女性2人をはね、熊本市児童相談所の女性職員(当時27)が亡くなった。
過失運転致死などの疑いで逮捕されたのは、ホストクラブ従業員の男(当時23)。勤務先で酒を飲んだ後、この直前に別の追突事故を起こしていた。調べに対し｢飲酒事故がばれるのが嫌だった。逃げるのに必死だった｣と供述した男。より刑の重い危険運転致死傷などの罪で起訴されたが、亡くなった女性の命が戻ることはない。
今年、社会問題となったのが、高額報酬をうたい犯罪行為に加担させる｢闇バイト｣。11月、熊本市の繁華街のアーケードで警察官に取り囲まれた男(24)は12月、詐欺事件の｢受け子｣などを勧誘した疑いで逮捕された。
熊本県内でも広がる｢闇バイト｣。警察は、これまでに実行役を募集したとして10代を含む6人を逮捕。指定暴力団道仁会の事務所を捜索し、関連を調べている。
県内では、学校が狙われる事件も起きた。
■内藤有希子リポ(7月)
「小学生の上靴を狙った事件の押収品です。容疑者は、これ以外にも4千～5千足の上靴を持っていると話しています」
3つの小学校から上靴を盗んだとして逮捕・起訴された男。
■熊本市教委健康教育課 吉田康誠課長
「完全に外からの侵入というのを防げたら一番確実な方法であろうかと思いますが、そういった方法がすぐさまは取れない」
地域に開かれた学校で安全を守る難しさが浮き彫りとなった。
一方、住民を不安に陥れた未解決事件に動きが。
■ニュース映像（6月27日)
「3年前に熊本市南区城南町で元町議の男性が殺害された事件に大きな進展がありました」
熊本市南区城南町で元町議の男性が粘着テープで口と鼻を塞がれ死亡した事件。県警は6月、強盗殺人の疑いで40代の男2人を逮捕し、供述をもとに海の中から奪われた金庫が見つかった。事件から3年あまり、執念の捜査だったが、熊本地検は｢殺意が立証できなかった｣として、2人を強盗致死の罪に切り替えて起訴。裁判は来年開かれる。
カメラが捉えたのは、事件や事故だけではない。10月、熊本市の白川では、川を渡るシカが撮影された。
■シカを目撃した人
「73年住んでいますけど、初めて見た」
■倉本彩アナウンサー
「シカはこのあたりでも目撃されたということです。近くには幼稚園や小学校もあり、民家やマンションも立ち並ぶ場所です」
さらに、少し変わった生き物も。5月、長洲町で撮影されたのは…。
（動画）
「珍しい鳥?ほら、あそこおるやん!」
KKTの投稿ボックス(山口明奈さん撮影)に寄せられたのは、電線にとまる3羽の鳥。1羽だけ、色違い。突然変異で白くなったツバメだった。
■日本野鳥の会熊本県支部 原口研治事務局長
「かなり珍しいので、見られたらラッキーだと思っていい。きっといいことがあると思います」
来年は、幸せな映像がたくさん届けられますように…。
