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【初の訪問地】木村知事が五木村と相良村を訪れ"流水型ダム"で意見交換

2024年4月18日 19:38
【初の訪問地】木村知事が五木村と相良村を訪れ"流水型ダム"で意見交換

熊本県の木村敬知事は18日、五木村と相良村を訪れ、川辺川に建設が計画されている流水型ダムなどについて意見を交わしました。計画の賛否を明らかにしていない相良村の吉松啓一村長は、「国の事業であり、村が承認するものではない」とした上で、引き続き丁寧な説明を求めました。

五木村役場を訪れ、木下丈二村長や村議などと面談した木村知事。球磨川流域の復旧復興を最重要課題と位置付けていて、知事就任後、自治体のトップを訪ねたのは五木村が初めてです。

まず川辺川でのダム建設計画について、県の判断が建設から中止へ、そして建設へと二転三転し、村民を翻弄したことを陳謝しました。その上で、村の地域振興策など責任を持って果たしていく考えを強調しました。川辺川に建設が計画されている流水型ダムについて、木下村長は4月21日に開く村民集会で「ダム建設を前提」として村の振興策を説明する方針です。

出席した村議は、村の振興策について、スピード感をもって取り組むよう求めました。
■早田吉臣議員
「確実に実行できるように、できるだけ早くしてほしい」

■五木村 木下丈二村長
「五木村を第一候補として来ていただいたことに木村知事の思いが伝わってきた。一緒に村づくりをできるようお願いしたいと思っている」

五木村に続いて木村知事は、計画への賛否を明らかにしていない建設予定地の相良村の吉松啓一村長を訪ねました。
■相良村 吉松啓一村長
「河川整備計画に載っているので、これについては国・県また流域市町村の総意ということで進めていることを認識している。相良村としては、それが安全か、住民のためになるのか、水質日本一の川辺川がそのまま子々孫々まで残せるのか、県・国の協力をお願いしたい」

吉松村長は、流水型ダムは国の整備計画として進めているもので、事業については国や県の判断に委ね、村としては今後も賛否は表明しないという姿勢を示しました。その上で、環境に配慮し、川辺川の清流が守られているかや、計画などについて村民への丁寧な説明を国や県に引き続き求めたいとしました。

■木村敬知事
「率直な話し合いが両村長や議長などとできた。まずは村民の思いに寄り添う。そこには簡単には割り切れない、複雑な思いが現れると思うので、そこにしっかり寄り添うことが貫いていくべき姿勢だと思う」

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