阿蘇中岳の噴火警戒レベルを1から2に引き上げ 去年3月以来約10か月ぶり
福岡管区気象台は23日、阿蘇中岳の噴火警戒レベルを1から2に引き上げました。レベル2への引き上げは去年3月以来約10か月ぶりです。
福岡管区気象台によりますと23日に現地の調査を行った結果、火山ガスの放出量が1日あたり2000トンと多い状態だったことなどから午後3時に噴火警戒レベルを1の「活火山であることに留意」から2の「火口周辺規制」に引き上げました。これにともない阿蘇市などでつくる阿蘇火山防災会議協議会は火口付近おおむね1キロ以内の立ち入りを規制しています。
中国の旧正月である春節を控え、海外からの観光客増加が期待される中、火口見学も中止に。土産物の販売や火口見学のシャトルバスを運行するスタッフは…
■阿蘇山上ターミナル 後藤一昭さん
「残念なところではある。安全第一なので活動が平穏と判断されまたシャトルバスを運行再開できる状況になれば」
阿蘇中岳は火山活動が高まり第一火口からおおむね1キロの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。また風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるほか周辺では火山ガスへの注意が必要です。