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益城町の東海大キャンパス井戸水から国の基準超える有機フッ素化合物検出

2024年8月23日 18:55
益城町の東海大キャンパス井戸水から国の基準超える有機フッ素化合物検出

熊本県は23日、益城町にある東海大学のキャンパスの井戸水から、国の基準を超える有機フッ素化合物のPFOSとPFOAが検出されたと明らかにしました。

国の基準を超える有機フッ素化合物が検出されたのは、益城町にある東海大学阿蘇くまもと臨空キャンパスに設置された井戸水です。熊本県環境保全課によりますと、大学が採取した水1リットルに、PFOSとPFOAがあわせて82ナノグラム検出されたことが21日に判明しました。国が定めた水道水の基準となる50ナノグラムを超えていました。

臨空キャンパスでは農学部の学生が学んでいます。食堂施設や食品加工場には上水道を引いていますが、それ以外の飲み水を含む給水には、井戸からくみ上げる専用水道を使っていました。

■東海大学 木之内均熊本キャンパス長
「このことに由来するような体調不良、その他は全く起こっておりません」

大学ではこの水を飲まないように呼びかけ、上水道に切り替えることなどを検討しています。

熊本県は益城町を通して、半径500メートルの範囲にある事業所や住宅などに井戸水を飲まないように注意喚起するとともに、この範囲にほかに井戸がないか確認を進めています。

■近所の人
「益城町から『地下水飲まれてますか』とか聞かれて、『いやうちは町の水道水です』と言ったら、『じゃあ大丈夫ですね』と言って帰られました。まぁ、あんまり良い気分じゃないですよね」

この専用水道は、去年5月にキャンパスがオープンした時に使用が始まりましたが、当時、PFOSとPFOAは水質基準の検査項目に含まれていませんでした。

最終更新日:2024年8月23日 18:55