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佐賀で野生イノシシ「豚熱」確認 熊本県が緊急対策会議 県内の豚への感染確認なし

2024年6月6日 19:52
佐賀で野生イノシシ「豚熱」確認 熊本県が緊急対策会議 県内の豚への感染確認なし

佐賀県で野生のイノシシから豚熱が確認されたことを受け、熊本県は6日、緊急の対策会議を開きました。

佐賀県は6日、5月30日と今月3日に唐津市で捕獲された野生のイノシシ2頭が豚熱に感染していたと発表しました。豚熱は豚やイノシシに感染する致死率の高いウイルス性の感染症です。唐津市では去年8月、養豚場で豚熱の感染が確認され、1万頭以上が殺処分されましたが、今回との関連性は低いと見ています。

今回の感染を受けて、熊本県は6日、緊急の会議を開き、農業畜産団体や獣医師会などに今後の対応を説明しました。畜産関係者に対しては、防護柵やネットの取り付け、消毒の徹底などを呼びかけました。6日現在、県内175の農場で飼育している約34万頭の豚に感染は確認されていないということです。

県は豚熱は人に感染しないとした上で、狩猟者や登山客などには家畜がいる施設に山の土を持ち込まないなどウイルスが拡散しないよう注意喚起していく方針です。県畜産課によりますと豚熱は2018年以降、本州を中心に感染が確認されていて、九州で野生のイノシシへの感染が分かったのは初めてです。