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【パワハラ自殺】上司側は争う姿勢 消防組合が賠償金の一部8800万円支払いを求めた裁判始まる

2024年5月30日 16:39
【パワハラ自殺】上司側は争う姿勢 消防組合が賠償金の一部8800万円支払いを求めた裁判始まる

上司のパワハラが原因で男性消防士が自殺したとして、賠償金の支払いを命じられた上益城消防組合が、支払った賠償金の一部8800万円の支払いを上司に求める裁判が始まりました。上司側は争う姿勢を見せました。

「上司からパワハラを受けた」と書き置きを残し、2019年に自殺した上益城消防組合の当時46歳の男性消防士の遺族が、消防組合を相手取り賠償金を求めた裁判で、熊本地裁は今年2月、上司のパワハラを認定し、組合に賠償を命じる判決を言い渡しました。

今回の裁判は、遺族に約1億1000万円の賠償金を支払った消防組合が、「パワハラにより自殺に至ることが予見できたはず」として、上司に賠償金の一部の8800万円の支払いを求めているものです。

30日の裁判で上司側は、請求の棄却を求める答弁書を提出した上で、具体的な内容については次回の裁判で主張するとしました。次の裁判は8月1日に開かれる予定です。