【強制捜査】暴力団組員であること隠し口座を開設 詐欺の疑いで組幹部の男逮捕

暴力団幹部の身分を隠して金融機関で自分名義の口座を開設し、通帳などをだまし取った詐欺の疑いで、56歳の男が逮捕されました。

■宮澤圭太アナウンサー
「熊本市北区の植木町です。今、警察官20人ほどが家の中に入っていきました」

25日午前、熊本市北区植木町で家宅捜索を行う警察官。詐欺事件の関係先として強制捜査に入りました。現場は、12年前に発砲事件が起きた場所です。25日、詐欺の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団道仁会系の組幹部、井芹英雄容疑者(56)です。

警察によりますと井芹容疑者は去年2月、合志市の金融機関で暴力団幹部であることを隠して預金口座を開設させ、通帳とキャッシュカードをだましとった疑いがもたれています。井芹容疑者からカードローンの申請を受けた金融機関が、審査のために警察に暴力団員の照会を依頼したことから発覚しました。

警察は、口座が組織的な犯罪に使われている可能性もあるとみています。捜査に支障があるとして井芹容疑者の認否については明らかにしていません。