「女子児童の上靴へ放尿」への関連は? 深夜の小学校侵入の疑いで51歳の男逮捕
熊本市の小学校に深夜に侵入した疑いで、51歳の男が逮捕されました。この小学校では、児童の上靴が何者かに放尿される被害があり、警察が関連を調べています。
建造物侵入の疑いで逮捕されたのは、熊本市中央区国府の職業不詳奥永健太郎容疑者(51)です。警察によりますと、奥永容疑者は3月20日午前0時ごろ、熊本市中央区にある託麻原小学校に無断で侵入した疑いがもたれています。警察の調べに対し奥永容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。
託麻原小学校では、奥永容疑者が侵入した日に女子児童の上靴10足ほどに何者かが放尿するなどの被害が発生していて、児童の保護者が被害届を出していました。警察では上靴への被害と奥永容疑者との関連についても調べています。
男の逮捕を受けて、熊本市の遠藤教育長が、KKTの取材に応じました。
■熊本市・遠藤洋路教育長
「子どもたちはとても傷ついたり不安になっていると思う。心のケアを引き続き行っていく必要がある」
一方、浮き彫りとなったのは、不審者が入れるような学校の環境です。事件当時、学校は門を施錠せず開いていたほか靴置き場の一部にはドアがなく誰でも出入りできる状態でした。学校は今後、ドアがない入り口に臨時対策でネットを張るなどの対応を、熊本市教育委員会と進める方針です。
■熊本市・遠藤洋路教育長
「これまでは学校は性善説で地域の人が出入りするのが前提で作られていた。それと防犯の両立がこれまで以上に求められている。いろいろな人が入ることを見直す必要があると思う」