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水俣病の遺産の一つ メチル水銀含む排水を流した百間排水口の樋門を新調

2025年4月12日 9:41
水俣病の遺産の一つ メチル水銀含む排水を流した百間排水口の樋門を新調
水俣病の原因企業チッソがメチル水銀を含む排水を流した水俣市の百間排水口に設置されている「樋門」を新しくする工事が11日、行われました。

樋門の工事は2時間ほどかけて行われ、熊本県産のヒノキで作られた新しい扉が設置されました。

百間排水口には海水の逆流を防ぐために4基の木製の樋門が設置されていますが、ポンプ場が整備されて必要がなくなりました。

現在の扉は、1999年に交換されたもので、以降は更新されず老朽化が進んでいました。このため、水俣市は撤去の方針を固めていました。

しかし、樋門は「水俣病を伝える遺産のひとつ」とする市民団体からの指摘を受けて、熊本県と水俣市は樋門を撤去せず新しくすることにしました。


工事は水俣病患者や支援者などが見守りました。

■元チッソ社員 山下善寛さん「景観が変わることで水俣病の意識が薄れてくるんじゃないかと思いますし、やはり歴史的遺構だと、(百閒排水口)全体がですね、 そういうふうに思いますので、できれば樋門だけではなくこの全部の風景というか景色を残してほしいとお願いをしています。」

最終更新日:2025年4月12日 9:41
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