【水俣病】環境相と被害者との懇談 今年は2日かけて実施 去年は発言中にマイク切る
環境省の前田光哉環境保健部長は9日、水俣市を訪れ、水俣病の被害者団体と協議しました。環境省は水俣病犠牲者慰霊式の後、大臣と被害者団体などとの懇談会を実施していますが、去年、被害者の発言中に環境省の担当者がマイクを切ったため大臣が謝罪し懇談会をやり直す事態になりました。
前田環境保健部長は、去年の反省を踏まえ、慰霊式の前日に大臣が水俣に入り、2日間の日程で懇談を行うとしました。一方、被害者団体が強く求める有明海沿岸地域に住む住民の健康調査については、手法の見直しはせず実施するとしました。
このため被害者団体側は強く反発し、環境大臣との懇談で改めて中止を求めるとしています。
■水俣病被害者・支援者連絡会 山下善寛代表代行
「30日から(大臣に)来ていただくということについては一歩前進ではないかと思いますが、十分かと言われれば、そうではないんじゃないかと思っています」