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【なぜ?】天草の海岸に中国製とみられる"たばこ"が大量漂着 警察は650カートン回収

2024年8月20日 19:00
【なぜ?】天草の海岸に中国製とみられる"たばこ"が大量漂着 警察は650カートン回収
漂着したたばこ
7月から天草市や苓北町の海岸で、中国製とみられるたばこが相次いで漂着しています。

天草市の海岸には、見慣れない漂着物があちこちに流れ着いていました。漂着物には英語で「FILTERCIGARETTES」の文字。日本語に訳すと"たばこ"を意味します。下の方には、中国語で「小中学生は吸ってはいけません」とも書かれていました。

警察によりますと、7月23日から8月20日までに、たばこが漂着しているという情報が15件ほど寄せられたということです。その後、警察と八代税関支署が検査したところ、これまでに回収した漂着物はすべて、たばこであることが分かりました。

たばこが見つかったのは、上天草市から天草市牛深町の西側の海岸です。警察がこれまでに回収したたばこは約650カートン。また、警察とは別に、苓北町が軽トラック1台分のたばこを回収しました。

8月16日も苓北町の職員が回収していました。中には。
■苓北町の職員
「あーこれ水!水を吸っとるけんですね」

回収したたばこは、町が一般廃棄物として処分しています。大量に流れ着いたたばこ。警察は、今のところ事件性はないとみていますが、流れ着いた経緯などはわかっていません。また、鹿児島県の薩摩川内市や指宿市、枕崎市、南さつま市でも7月中旬から8月上旬にかけて同様にたばこが流れ着いたということです。

実は天草の海岸では、過去にも外国のものとみられる漂着物が確認されています。1998年には、中国語が書かれた生活用品やポリ容器などが大量に見つかりました。また、2008年と2009年にも、外国語が書かれたポリ容器などが漂着し、中には塩酸や酢酸が入ったものもありました。

苓北町は、「漂着したたばこを見つけても、触らずに自治体に連絡してほしい」と呼びかけています。