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「まずは対症療法的対策 今後は組織面を」熊本市電のトラブル検証委が中間報告書

2024年7月31日 18:14
「まずは対症療法的対策 今後は組織面を」熊本市電のトラブル検証委が中間報告書
熊本市電
熊本市電で相次ぐトラブルを検証している委員会は31日、短期的な対策などを盛り込んだ中間報告書を熊本市の大西一史市長に提出しました。

今年に入って熊本市電でトラブルが相次いでいることを受けて、検証委員会は5月から3回会合を開いていて、31日、大西市長に中間報告書を提出しました。

中間報告書では、短期的な対策として27項目を挙げていて、ダイヤの改正による労働環境の改善や、ドライブレコーダーの映像を確認しながら運転士の指導を行うことなどを盛り込んでいます。このうち25項目は既に実施済み、または現在実施中だということです。

■検証委員会 吉田道雄会長
「中間報告書の対策は、対症療法的なものが中心になっています。今後は、もっと組織や人的な側面を押さえて展開していければと思っています」

一方、大西市長は、今回示された対策の一部はすでに実施していたものの、7月26日には脱線事故が発生するなど、トラブルが続いていることについて、次のように話しました。

■熊本市 大西一史市長
「誰かだけの責任ではないということなんだと思います。組織として、こういうことをお互いをカバーできるような体制を取ることが大きな色々な問題が起きている時 改めて見つめ直すべきことだと思っています」

検証委員会は、組織体制などを含む総合的な観点から最終報告書を年内に取りまとめる予定です。熊本市電は8月1日に開業100周年を迎えます。