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【警察官自殺訴訟】熊本県が控訴断念 熊本地裁が6100万円あまりの賠償命じる判決

2024年12月18日 20:37
【警察官自殺訴訟】熊本県が控訴断念 熊本地裁が6100万円あまりの賠償命じる判決
熊本県警の男性巡査が自殺したのは長時間労働が原因だったとして、熊本地裁が熊本県に6100万円あまりの支払いを命じた裁判で、県が控訴を断念しました。

この裁判は、7年前に24歳で自殺した玉名警察署の元巡査渡邊崇寿さんの遺族が、自殺の原因は長時間労働だとして、熊本県に7800万円あまりの賠償を求めたものです。熊本地裁は12月4日、当直勤務の業務対応以外の時間も時間外労働にあたると判断。業務と自殺との因果関係を認定し、県に6100万円あまりの支払いを命じました。

そして控訴期限の18日、熊本県は控訴しない考えを明らかにしました。県警の宮内彰久本部長は、「当時の勤務環境の整備が十分ではなく、尊い命を失わせてしまったことについて、深くお詫び申し上げます。働きやすい勤務環境の構築に努めて参ります」とコメント。遺族に直接、謝罪する方針です。

主張を全面的に認めた判決が確定することを受けて、崇寿さんの母・美智代さんは、KKTの取材に次のように話しました。
■渡邊美智代さん
「県警がやっと認めてくれたというので涙が出ましたね」
Q.崇寿さんにご報告は?
「長い間お疲れ様でした、ありがとうねって伝えました。若い人達が安心して仕事ができる、そういうシステムに徐々にしていっていただければと思います」

最終更新日:2024年12月18日 21:08