【運転手不足】忘年会シーズン タクシー乗り場は長い行列…「乗合タクシー」の実証実験始まる
熊本市中央区で12月6日から試験的に運行が始まった「乗合タクシー」。取り組むのはTaKuRoo、熊本タクシー、熊交観光タクシーの3社です。「乗合タクシー」が走るのは12月の金曜日と土曜日の深夜。日付が変わった午前0時から午前2時まで、10分おきに計13便走ります。
熊本市中央区の水道町バス停から熊本市電の終点「健軍町電停」がある東区の健軍四ツ角バス停の区間、約5キロを走ります。途中で降車できるのは、水前寺駅通りバス停と神水町バス停となっています。運賃は、前払いで一律1500円、乗車定員は8人です。
実証実験の背景には「運転手不足」があります。
■洲﨑湧貴記者
「午前0時を過ぎましたが、タクシー乗り場には長い列ができています」
熊本市タクシー協会によりますと、運転手不足に伴い、稼働できる台数が減少。金曜日と土曜日は利用客が多く、市電やバスの運行を終了した後の深夜の時間帯では、タクシーの待ち時間が長くなっているといいます。
■タクシーを待つ人
「(待つけど)しょうがない。手段がないです、これ(タクシー)しか」
■県外から来た人
「ほかの県と比べたら(タクシーの待ち時間は)長いと思います」
特に今は忘年会シーズン。このような状況を少しでも打開しようと、タクシー業界が乗り出したのが、この「乗合タクシー」です。
■熊本市タクシー協会 小山剛司会長
「夜の車の数が、なかなか増えづらい状況。運行の数、やっぱり人手不足というものを解消するためにもですね、輸送力が大きいジャンボタクシーを使って(運行したい)」
「乗合タクシー」に乗った人は。
■乗車した人
「良いんじゃないですかね。タクシーがなかなかつかまらなかったので、10分おきにくるっていうのは非常に便利」
■乗合タクシーの乗客
「タクシーって、なかなか止まらないですよね。同じ方向に行くんだったら(乗合タクシーは)良いと思いますね」
実証実験は、12月の金曜日と土曜日に行われます。熊本市タクシー協会は、利用状況をみて本格的に運行するか、熊本市などと協議する方針です。