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天草のイルカウォッチング 7月から環境保護費導入へ「奇跡に近い海守る」

2024年5月3日 19:10
天草のイルカウォッチング 7月から環境保護費導入へ「奇跡に近い海守る」
天草のイルカウォッチング

天草といえばイルカウォッチング。野生のイルカをひと目見ようと、多くの観光客が訪れています。そんな中、この環境を守ろうと観光客に対し7月から「環境保護費」が導入されることになりました。

天草市五和町の沖合。野生のミナミハンドウイルカをすぐ近くで見ることができる人気の観光スポットです。このイルカウォッチングには、去年約6万3000人が訪れました。(天草市調べ)

4月12日、春の観光シーズンを前に行われた安全祈願祭。新たな動きも発表されました。
イルカウォッチングを行う6つの事業者が、「天草市イルカウォッチング事業者チーム」を設立したのです。

事業者らはこれまでにも「野生のイルカの自然な行動を妨げないこと」や
「群れから200メートル以内の距離では船を減速すること」などを「自主ルール」として定め、イルカや環境への配慮を続けてきました。

今回チームが目指すのはさらなる「イルカと人の共生」。

自主ルールの厳格化や事故防止のための海上パトロールの強化、浜辺の清掃イベントなどに取り組みます。
このための資金をイルカウォッチングの参加者から集めることに。「環境保護費」という名目で7月1日から小学生以上を対象に500円を徴収します。

■天草市イルカウォッチング事業者チーム・野﨑 健さん
「奇跡に近い海それを守っていくためには保護費をいただいて、活動していこうかなという思いで立ち上げた。水族館と違って野生のイルカここに来ていただかないと味わえない場所にしたい」

豊かな海とイルカを次の世代に残すため、地域と観光客がともに進める取り組みが始まります。