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【被害拡大】八代海の赤潮で26万6千匹の養殖魚が死ぬ 木村知事が現地視察

2024年7月8日 19:00
【被害拡大】八代海の赤潮で26万6千匹の養殖魚が死ぬ 木村知事が現地視察
八代海で発生した有害プランクトンによる赤潮で漁業に深刻な被害が出ているのを受けて、木村知事は6日、現地を視察し、対策や支援策の検討を急ぐ考えを示しました。

木村知事は6日、天草市にある養殖事業者の組合の事業所を視察しました。並ベられていたのは、死んだ魚が入った大量のバケツです。
■養殖事業者
「カンパチ、ブリがひどい」

本来、製品やエサなどを入れる冷凍庫も、死んだ魚でいっぱいになっていました。

八代海では5月以降、4種類の有害プランクトンによる赤潮警報が相次いで発令されました。熊本県によりますと、赤潮の影響で7月5日までに天草市と上天草市の養殖場でカンパチやシマアジなど26万6000匹あまりが死に、被害額は約7億7600万円にのぼっています。県内の赤潮被害は4年連続です。

養殖事業者からは、木村知事に対し、抜本的な赤潮対策や養殖を継続するための支援策を求める声が出されました。
■養殖事業者
「来年の養殖はできるのかと…被害が4年続いているので、一番最初にするのは、生産者が来年も仕事が続けられるという安心感をつくっていただきたい」

■熊本県海水養殖漁業協同組合 深川英穂組合長
「事業者は、自分の浜(海)に産業がなくなることが良いのか、葛藤の中考えている。どういう形だったら継続していけるのか、頑張って何か提案できれば」

■木村敬知事
「非常に大きな被害状況を目の当たりにした。九州各県と連携して国にしっかり要望し、県と地元の天草市、上天草市と連携してできることはただちにやりたい」

木村知事はこのように述べ、対策や支援策などの検討を急ぐ考えを示しました。