【ロアッソ】J2最年少得点記録を更新 神代慶人選手 高校生Jリーガーの素顔に迫る
今年3月の千葉戦。歴史的な瞬間が生まれました。主役となったのは、16歳のルーキーでチーム最年少の神代慶人選手。PKを決め、16歳157日でのゴール。J2リーグ最年少得点記録を更新しました。
記録更新で注目を集めた神代選手は、東海大学熊本星翔高校に通う高校2年生です。
■神代慶人選手
「今から数学の授業です。ロアッソの練習終わりです。親に送ってもらいました」
ロアッソの練習に参加しながら、高校に通っています。
■担任 池田圭先生
「プロの活動もあってなかなか授業に行くのが難しい中で、最大限できることをやってくれている。きょうも周りに聞きながら一生懸命やってくれていたので、しっかりできることをやってもらえれば担任としていい」
クラスメートは?
■クラスメート
「暇さえあればちょっかい出してきます。つんつんってしてきたり、授業中も変顔してくる」
■神代慶人選手
「いやしないっす。変顔は…」
■神代慶人選手
「幼稚園の頃におじいちゃんの家に行って、近くに公園があったので、おじいちゃんが『両足練習しよう』って。そこから練習するようになった」
Qおじいちゃんはサッカー経験者?
「違いますね」
Qおじいちゃんはサッカー上手かった?
「いや。上手くもなかったと思いますね、多分。『蹴っとけ』って言われて、ずっと壁にボール蹴っていました」
小学4年生でロアッソジュニアに加入。以降、トップチームに昇格した現在までロアッソ一筋です。祖父の言葉を胸に磨きをかけ、左右両方の足から放たれる精度の高いシュートは、今や神代選手の最大の武器になっています。
J2リーグ最年少ゴールから、4日後の山口戦。2回、PKを任され、いずれも“右足”でゴールを決め、勝利に導びきます。さらに、その4日後には、“左足”でシュート!状況に応じて左右を使い分けることができる非凡さが、決定力の高さにもつながっています。
神代選手の活躍に大木武監督は?
■大木武監督
「しっかり競れるところ。相手を見てプレーできる」
そんな神代選手の素顔を、1つ年上で高校生Jリーガーの道脇豊選手に聞きました。
■道脇豊選手
「お互い知ってはいたけど、話したりするようになったのは、自分が中3で慶人が中2の時。一緒に高円宮杯など大会で一緒にやっていた。だいたい1学年上には"くん付け"するけど、あいつは最初から豊って呼んでいて。自分は全然良かったけど、『本当に年下かな』って(笑)」
現在、リーグ戦10試合で4ゴールの神代選手ですが、すべて途中からの出場。スタメンを勝ち取るためには、さらなるレベルアップを期待されています。
■大木武監督
「まだ高校2年生なったばっかり。どうしてもプロとやっているとプロ目線で見てしまう。全部伸ばさないとダメ。ボールがないところ、攻撃でも守備でもボールがないところ、そこで仕事ができるようになってほしい」
■神代慶人選手
「まだ自分には走る力がないと思うので、そこを伸ばしたらスタメンで出られるチャンスはある。そこを意識しています。海外で活躍する選手になりたい。プレミアリーグでやりたい。22~23歳までには行かないと自分のピークだと思いますし、今シーズン10ゴール決められるように頑張ります」