「入金のみ」めぐる問題 田畑議員(富山1区選出)が一転 「反省している」と陳謝
自民党の田畑裕明衆議院議員は6月29日、自身の政治資金パーティーをめぐる問題について取材に応じ「説明が不十分で反省している」と陳謝しました。
パーティーを中止したのに「納めた会費が返金されていない」という指摘に対しては、返金に向け手続きを進めていると釈明しました。
田畑裕明衆議院議員
「私の説明を含め不十分だったということについては大変反省しているところです。不快な思いをされている方々に対して おわび申し上げたい」
6月29日、報道各社の取材に応じた田畑議員。
6月に開催予定だった政治資金パーティーの案内状では「入金のみ」の項目が設定され、政治資金規正法が禁じる「政治家個人への寄付」にあたる恐れがあるとされていました。
このことについて田畑議員は先月26日「違法性はない」と反論したうえで「党本部や専門家からも問題の指摘は受けていない」と弁明しました。
田畑衆議院議員
「パーティの対価として、パーティ券の販売ということを行っておりますので、全く寄付を求めるお願いしていたということは、全くございませんので、それは書面で回答させて頂いた通りです」
ただ、身内の自民党議員からも政治資金パーティーをめぐる問題への対応が十分でないと不満の声が相次ぎました。
そして29日。改めて田畑議員に取材を求めると、一転して謝罪の言葉を述べました。
田畑衆議院議員
「私の説明を含め不十分だったということについては、大変反省しているところです。不快な思いをされている方々に対して おわび申し上げたい。これから丁寧にしっかり対応していきたいと思います」
また、関係者によりますと田畑議員側が「パーティーは中止でなく延期」と説明していたほか、支援者からは「納めた会費が返金されていない」という声が上がっていました。
これについて田畑議員は。
神林賢範記者
「中止なのか 延期なのか」
田畑衆議院議員
「基本的に中止でありまして、相手もいらっしゃいますが返金に向けて手続きをしている、中止ということでございます」
政治とカネの問題を追及してきた専門家は「入金のみ」の記載をいつから始めたのかなどを詳しく説明すべきだと話します。
神戸学院大学 上脇博之教授
「政治家が全く知らないで事務方が勝手にできないので、政治家本人が会計帳簿も含めて客観的な資料を報道機関に公開して説明責任を果たす必要があると思う」