野上浩太郎参議院議員が自民県連会長辞任 富山県内党員の反応は 政治資金収支報告書への“キックバック”不記載めぐり
自民党の派閥のパーティー収入“裏金”問題で、県選出の野上浩太郎議員と田畑裕明議員が3日、自民党県連の会合で経緯を説明し、野上議員は県連会長を辞任しました。2人がどう説明し、地元党員の反応はどうだったのかお伝えします。
野上浩太郎参議院議員
「私の事務所でこのような事態が発生したということ 心から深く反省をいたし またおわびを申し上げたいと思います。自民党県連会長を自ら辞するべきだと、このような形で辞すること、本当に申し訳ないと思いでいっぱいです」
民党県連が3日開いた県内各支部の支部長らを集めた会議で、野上浩太郎参議院議員は出席者に謝罪し、県連会長を辞任しました。自民党安倍派のパーティー収入のキックバックで収支報告書に記載しなかったものが、2022年までの5年間で野上議員は100万円、また田畑裕明衆議院議員は68万円あったことを1月に認めています。
3日は田畑議員も、1月31日に県選挙管理委員会に報告書の訂正を行ったと述べ、謝罪しました。
田畑裕明衆議院議員
「政治の信頼を著しく失墜させる事につながったことに対して、心よりおわび申し上げる次第であります。誠に申し訳ございません」
野上浩太郎参議院議員
「今後は、政治改革全力で前進させるとともに能登半島地震の復興、引き続きのご指導ご鞭撻をよろしくお願いします。この度は誠に申し訳ございませんでした。私からは以上でございます」
党員の男性
「残念なことだと、これから頑張ってもらわないと」
党員の女性
「自分たちが、誤りは誤りとして、こうやってきちんと挨拶されたことは私はよかったんじゃないかなと思います」
既に党の参議院国会対策委員長を辞任していた野上議員に対して、県連内には「責任は果たした」という声があった一方で、若手県議などからは「何らかのけじめをつけるべき」 という意見もあったといいます。
自民党富山県連 宮本幹事長
「自民党に対する厳しい意見もたくさん聞いているということも加味して、最終的には野上さん本人の判断に委ねる、決断を尊重した」
今回の問題が能登半島地震への対応に影響することを懸念し、速やかな次期会長決定を求める声も。
針山健史県議(高岡市選出)
「『富山県連ばたばたしとるもんで、会長おらんがいちゃ』ということでは、県連としての一体感であり、また本気度もなかなか問われるのじゃないのかなと思っております」
地震からの復興対策に加えて、2024年秋には県知事選挙を控えています。自民党は、県内でも信頼回復が急務です。
自民党県連の次期会長をめぐっては、橘慶一郎衆議院議員を推す声などがあがっています。