高岡法科大学 2025年度から学生募集停止 入学者減少で
高岡市の私立大学、高岡法科大学は15日に記者会見を開き、来年度から学生の募集を停止すると発表しました。定員割れの状態が続いていて、学生を確保していくことが今後も困難と判断したためです。
川原修平理事長「18歳人口の減少や大規模校志向とか都会志向の中で、今後学生募集を継続して行っていくことは困難。(在校生が)全員卒業した暁には高岡法科大学を残念ながら廃止する」
高岡市戸出石代にある高岡法科大学は、北陸初の法学部だけの単科大学として1989年度に開校しました。これまでに4770人が卒業していて、このうち6割が県内で活躍し、卒業生2人が県内で弁護士として活動しているということです。
1999年度から定員割れが続いていて、この春は100人の募集定員に対して入学者は37人に留まりました。また、累積赤字は、38億円にのぼるということです。
大学の閉校方針に地元の人は
「残念ですけれども、子どもたちの数も減っているし、高校の統廃合もやっている中で、まあ流れとしては…むべなるかなという感じで」
「学生が少なくなるというのは本当に危機的な状況になるのかなという気はしています」
「営業努力が足りなかったんじゃないですかね、宣伝とか内部の活動とかね。みんな都会の大学いきますからね」
大学は、2025年度から学生の募集を停止することを学生たちにメールで伝えたということです。募集再開はしないとしています。
大学側の会見
「全員が卒業するまで責任をもって対応したい」
この春に入学した学生が卒業した時点で閉校とするとしていて、跡地の利用については未定としています。