拉致問題について学ぶ 特定失踪者の関係者が講演
北朝鮮による日本人の拉致問題を通し、人権の大切さについて考えてもらおうと、黒部市の自治振興会がきょう地元の小学生を招いて講演会を開きました。
黒部市の石田自治振興会は、おとといから市内で北朝鮮による日本人の拉致問題について紹介するパネル展を開催しています。
きょうは地元の石田小学校の児童が会場を訪れ、今から56年前に失踪し、拉致の可能性を排除できない特定失踪者で入善町の屋木しのぶさんの妹と同級生の講演を聞きました。
屋木さんの妹 板谷春美さん「姉がいなくなったのは成人式を前にした19歳の時です。なぜいなくなったのか理由もわからず、言いようのない喪失感の中で心に穴が開いたような気持ちで生きてきました」「当たり前の日常が突然奪われる、それが拉致です」
児童「自分の家族とか友達がいなくなったら、泣いちゃうかもしれないし、だから拉致は本当に怖いなと思いました」「もう少し詳しく調べて、絶対に忘れないようにしていきたいです」
県内の拉致問題について知らなかったという児童たちは、真剣な表情で話を聞くなどしていました。