富山県内に大雨警報・洪水警報 液状化被害の吉久地区の住民 大雨に不安感
23日、舟橋村を除く富山県内全域に大雨警報が9つの市と町に洪水警報が出ています。
23日の県内は長い時間雨が降り激しく降った所もありました。舟橋村を除く県内全域に大雨警報が9つの市と町に洪水警報が出ています。
警察によりますと、高岡市で道路が冠水し通行止めが1か所あるほか、富山市でも道路の冠水の情報があります。
JR城端線と氷見線は大雨のため、23日終日運転を取り止めました。JR高山線は特急ひだ2本が区間運休し、速星駅と富山駅の間で徐行運転しています。
気象台は、県内全域に23日夜遅くまで土砂災害への警戒を、県西部には低い土地の浸水や河川の増水に警戒を呼びかけています。
能登半島地震で液状化の被害が出ている高岡市の吉久(よしひさ)地区では、この大雨で住民が不安を募らせていました。
排水のために作られた仮設の用水路は、あふれんばかりに水が流れていました。
住民
「これくらいの雨でこんな状態だと初めて体験したから(心配)」
地区の人によりますと、用水路は、雨が激しく降り出した午後から水かさが増し始めて、中庭が浸水した住宅もあったということで、今後の雨の降り方に不安を募らせていました。
また、同じく液状化の大きな被害があった高岡市の伏木錦町(ふしきにしきまち)では、側溝の水が流れなくなり、市や消防の担当者などが出て水があふれないようにする作業が行われていました。また住民の中には下水道に水が大量に流れた影響でトイレが流れなくなり、急きょ親族の家に避難するという人もいました。