富山県内で初めて感染確認 ボツリヌス症で3人重症
富山市に住む4人が、神経麻痺性の中毒症状を引き起こすボツリヌス症と診断され、このうち3人が重症であることがわかりました。
県内での感染患者は初めてということです。
富山市保健所によりますと7月26日、富山市内の病院から、嘔吐などの症状を訴え食中毒の疑いがある人がいると連絡がありました。
症状を訴えたのは富山市内で同居する10代女性、50代女性、70代女性で、その後、同居する80代男性も症状を訴えて入院しました。
このうち女性3人は現在も呼吸困難となり重症だということです。男性は回復し退院しました。
その後の調査で、全員がボツリヌス菌などが原因で起こる中毒症状ボツリヌス症と診断されました。富山市保健所は原因は、家庭内での食中毒と見て食材について調査を進めています。
ボツリヌス菌による食中毒は保存食品や発酵食品によるものが多く、重症例では死に至ることもあります。富山市保健所は冷凍や冷蔵での保存が必要なものは確実に行うよう呼びかけています。
国内での発生は珍しく、県によりますと県内でのボツリヌス菌食中毒の患者は確認できる1955年以降初めてということです。