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【疑惑】自民・田畑衆議「不適切な党員登録 約100人」 企業後援会の会費を無断登録した党員の党費に充てたか 関与は否定

2024年11月18日 20:20
【疑惑】自民・田畑衆議「不適切な党員登録 約100人」 企業後援会の会費を無断登録した党員の党費に充てたか 関与は否定

政治とカネをめぐる新たな疑惑です。衆議院・富山1区選出で自民党の田畑裕明議員が支援者を無断で自民党員に登録しその党費に企業後援会が集めた会費を充てていたことが分かりました。先ほど田畑議員は会見を開き、「不適切な党員登録は100人前後」とした上で、「私は関与していない」と釈明しました。

田畑議員「不適切な党員は100名前後。私は関与していない」

田畑裕明衆議院議員「今回の党員登録について一定の疑義が生じている報道先般選挙が行われたばかり 当選させていただいた ご心配かけていることをお詫び申し上げる」

先月の衆院選で5回目の当選を果たしたばかりの田畑議員に持ち上がった新たな疑惑。

支援者を無断で自民党員に登録し、その党費に自身の企業後援会が集めた会費を充てていたことが分かりました。

田畑議員はきょう午後4時半から疑惑に対する会見を開きました。

田畑議員「不適切な党員は100名前後。私は関与していない」

政治とカネの問題が相次ぐ田畑議員

田畑議員をめぐっては、今年1月、所属する安倍派からキックバックされたパーティー収入合わせて68万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが発覚しました。

さらに今年6月に開催を予定していた政治資金パーティーの案内状に「入金のみ」の項目を設定していたことから、政治資金規正法が禁じる「政治家個人への寄付」にあたる恐れがあるとして国会で野党から追及されました。

また、今年9月には去年東京都内で開いた政治資金パーティーの会費収入156万円について政治資金収支報告書に記載していなかったことを明らかにしました。

政治とカネの問題が相次ぐ田畑議員。

浮上した新たな3つの疑惑

今回、新たに発覚した疑惑とは。

まず1つは、ある支援企業が田畑議員の企業後援会「響裕会」に献金したはずが、企業の意思とは違う「自民党富山県第一選挙区支部」に寄附したことになっていた点です。

2つ目の疑惑は、その支援企業の従業員らが本人の承諾なく自民党員として登録されていた点です。

富山市内のある支援企業は、KNBの取材に対し会社役員や従業員の自宅にこの秋、党員になった覚えがないのに自民党総裁選の投票用紙が届いたと話しました。

この企業で確認できただけで70枚から80枚ほどあるということです。

さらに3つ目の疑惑は、この企業の従業員宅に届いた総裁選の投票用紙の中に、住所と姓は同じだが存在しない架空の名前の宛名が含まれていた点です。

不審に思った支援企業関係者が田畑議員に直接問い合わせたところ、田畑議員は「企業の従業員名簿をもとに、無断で自民党員に登録した」と説明したということです。

田畑議員が代表をつとめる自民党富山県第一選挙区支部の2022年までの3年分の収支報告書には、この支援企業からの寄付金が記載されていますが企業側は知りませんでした。

田畑議員は、支援企業でつくる後援会「響裕会」へのこの企業からの会費を党費に充てたと説明したということです。

田畑議員は電話で「党費を払っていたと言ってほしい」など口裏合わせを求める発言もあったということです。

また、政治資金規正法は本人の名義以外では寄付をしてはならないとしています。

しかし、きょう田畑議員は不適切な党員が100人前後いることを明らかにしたものの、何が不適切なのかははっきり答えませんでした。

しかも、自らの関与を否定し、第3者の専門家も入れて調査中としました。

口裏合わせの疑いについては。

田畑議員「そのような(口裏合わせ)はなかった。選挙期間中なかなか調査は全く手が回らなかったのが実態。今ようやく調査を再開した。」

専門家「政治資金規正法に違反の疑いがある」

政治資金の問題に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授は、田畑議員が代表を務める選挙区支部の政治資金収支報告書には党費としての支出の記載がなく、政治資金規正法に違反の疑いがあると指摘しています。

田畑議員「市連からの調査命令の指示はもちろん当然だと思う」

自民党富山市連は田畑議員に事実関係を調べて報告するよう指示しています。

自民県連幹部「説明責任を」

政治とカネをめぐって田畑衆議院議員の新たな疑惑が生じていることについて、自民党富山県連の宮本光明幹事長は、県民の納得が得られない、しっかり説明責任を果たしてほしいと話しました。

宮本幹事長「県民の皆さんや会見を視聴した皆さんが納得できるような、内容では全くないと思っている。これからもう少し具体的にしっかりと説明をしてもらわないと、それ以上のことは言えない状況。自分がどう関わっていたかによっては出処進退は相当、自らしっかり決めていかなければいけない。とういのは政治家の常だと思っている」

最終更新日:2024年11月19日 18:29
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