リオデジャネイロでG20首脳会議スタート…会議の焦点は
ブラジル・リオデジャネイロでG20首脳会議がスタートしました。会議の焦点はどこになるでしょうか。現地から中継です。
G20(=主要20か国・地域首脳会議)はアメリカ、イギリス、日本など先進国と中国、インドなど新興国のリーダーが一堂に集まる会議です。ただ、陰の主役はやはり、こうした多国間で協力して問題解決する枠組を真っ向から否定するアメリカのトランプ次期大統領です。
G20のテーマは「飢餓と貧困」「気候変動」などです。ですが、「気候変動」対策などは、トランプ氏が消極的な姿勢で、来年以降は議論の停滞も予想される中、今回の会議でどこまで一致したメッセージを出せるかが問われています。
――石破首相はこの会議のあと、そのトランプ氏との会談を模索していましたが見送りになりました。なぜ見送りになったのでしょうか。
トランプ氏が説明した見送りの理由は「各国から要望が殺到したこと」「法律の規制があって就任前は会えない」の2点です。
ただ、本当の理由について、政権幹部は「外国首脳との会談より、閣僚人事など国内政治を優先する時期なのだろう」と分析しています。
――会談が見送りになった石破首相は、どのような心境なのでしょうか。
残念がっていますが、ショックを受けるまでではないとみています。
というのも、石破首相サイド、実はかなりプレッシャーを感じていました。なぜなら、安倍元首相が前回は、どの国よりも早く会って成果をあげたからです。ある外務省幹部は「日本だけ会えないという事態だけは避けたかった」、ある政権幹部は「石破首相だから、という理由で断られたわけでない」と、どこかの国に出し抜かれなかったことに胸をなで下ろしているというのが本音です。今後は、来年1月の就任式以降の会談を模索することになります。