能登半島地震の影響か 黒部峡谷鉄道 鐘釣橋が落石で破損
黒部峡谷に架かる鐘釣橋が能登半島地震によるとみられる落石で破損していることが分かりました。この影響で、今年の春のトロッコ電車の運行再開は遅れる見通しです。
落石の被害にあった鐘釣橋は、トロッコ電車の宇奈月駅からおよそ14キロ上流にある鐘釣駅の近くにあります。
黒部峡谷鉄道によりますと、被害は1月5日に分かりました。枕木が壊れて線路を敷く鉄骨の橋げたがゆがみ、橋を支える橋台にも被害がみられたということです。
このため、5月1日に予定している鐘釣駅までの運行再開と、5月10日に予定している終点欅平駅までの全線開通は遅れることが濃厚ということです。
トロッコ電車の終点・欅平駅は、今年6月30日に一般開放される黒部宇奈月キャニオンルートの起点になっています。県観光振興室では「調査結果を待ちたい」としています。
黒部峡谷鉄道は現在、全区間を調べていて、状況をまとめ次第公表する予定です。また、宇奈月駅近くの新山彦橋を渡る冬のプレミアムツアーは予定通り運行しています。