長引く避難生活 感染症 疲れ… 富山県内の避難所生活での不安
氷見市では、地震から10日目も避難所に身を寄せている人たちがいます。避難所での生活が長引き、感染症などへの不安も高まっています。
氷見市北部の海沿いにある姿地区です。市が設けている避難所は地元から離れているため、住民が自主的に地域の集会所を避難所にしています。応急危険度判定で危険と判定された家の人など、10日時点で、9世帯13人が避難しています。
避難者
「とりあえずお家にずっといるのが怖くて、1日の日からずっとここで寝泊まりしてます。お風呂は親戚のうちとかいってお風呂もらってるもんで。早くて3日に1回」
地区では今も断水が続いていて、避難所には10日までに仮設トイレが設置されました。高齢者が多く、慣れない場所での生活、そして寒い日が続くなか、気になるのが感染症など健康面の問題です。10日は避難所に栄養士や保健師が巡回で訪れ、避難者の体調やトイレを使った後の手指の消毒などについて確認しました。
「嘔吐物の処理のセットの説明をさせてください」
「ノロウイルスとかまた流行ってくるかもしれない」
「みなさんにはインフルエンザなどになるから、気を付けてくれよと言っている」
この避難所を開設した区長の山本さんです。
姿地区 山本譲治区長
「自分が目が届かないところも、行政が整えてやってもらえるので助かります。みなさんにはマスクを交換してもらうようにしてますね」
氷見市で避難している人は、10日の時点でこの避難所をはじめ合わせて59人です。
避難所での注意点について保健師は。
氷見市健康課 保健師 中野恵里花さん
「(開設中の市の指定避難所では)そんなにすごく感染症の症状っていう方は、今のところいらっしゃらないかなと思うんですけれども、みなさん疲れてきて、免疫も落ちてきてますので、感染症がはやらないようにというので対策をしているところです」