子会社社員が１億５０００万円私的流用　日本抵抗器製作所（富山県南砺市）

南砺市の電子部品メーカー、日本抵抗器製作所は、子会社の経理担当者が会社の口座から総額1億5千万円を超える現金を引き出し、私的に流用していたことを明らかにしました。

私的流用が発覚したのは大分県にある子会社（日本抵抗器大分製作所）です。

会社の発表によりますと、経理担当者がおよそ6年にわたり、総額1億5千万円を超える現金を会社口座から引き出していました。

会計帳簿にうそのデータを入力することで、発覚を免れようとしていたということです。

経理担当者は、引き出した現金の私的流用を認めていて会社側は、懲戒解雇処分と刑事告訴に向けた手続きを進めるとしています。

また、不正行為の発覚を受け、社外の弁護士や税理士でつくる社内調査委員会を設置し、事実関係の調査を進めているものの、全容把握に時間がかかることから今月14日に予定していた2024年12月期の決算発表を延期するとしています。

日本抵抗器は、自動車や家電などで使用される電子部品を製造する企業で、東証スタンダード市場に上場しています。

富山県内以外にも、中国やタイに製造拠点を持っています。