【屋根雪落下】大きな衝撃の恐れ 気温上昇の予想受け十分に注意を
気象予報士の数家キャスター:あさって12日水曜日あたりから、気温がぐんと上がる予想です。
屋根雪が落下しやすく、非常に危険な状態になります。
屋根雪落下の衝撃 実験で知る
週間予報を見てみると、あさって水曜日以降、予想最高気温が平年並み以上の日が続いています。
気温10度は3月上旬並みで、先週の厳しい寒さからみると、かなり気温が上がり雪解けが進んで、屋根からの落雪に注意が必要です。
2021年1月の記録的な大雪では、県内で屋根雪が落下して小学生が全身埋まってしまったり、高齢男性が自宅の軒下で雪に埋もれて窒息死したりする事故も発生しました。
あらためて、屋根雪の衝撃力を見てみます。
こちらは、国の防災科学技術研究所が行った実験映像です。人が乗っても壊れない木の箱ですが…【屋根雪落下】「グシャ!」
2.6メートルの高さから落とした雪は、縦30センチ、横60センチ、奥行き40センチで重さは30キロでした。
実験では、湿った雪を使用していて、この時の衝撃力は重さ500キロ以上に相当するということです。
あさって12日ごろから気温上昇 十分に注意を
また、重さ33キロの雪の塊を高さ5メートルから車の屋根に落としたところ…【氷塊落下】「ドカ!」激しい衝撃で屋根が凹みました。
重さ4キロの氷の塊だと…【フロントガラス割れる】「ガチャ!」フロントガラスが割れました。これが人だったらと思うと大きな恐怖を感じます。
防災科学技術研究所によると、大雪の後、気温が上昇すると、雪の重みが増す、屋根と屋根雪の境目に水が入り込むので非常に滑りやすくなる、大雪が過ぎて気が緩みやすい、こうしたことから今週は「非常に危険な状態」だと指摘しています。
衝撃力が大きいことがあらためて分かりました。各地で今も40~50センチの積雪があり、雪も重くなっています。
不用意に軒下に近づかない、除雪中には屋根雪の落下に十分注意することを、家族で確認してください。
最終更新日:2025年2月10日 20:35