富山県内震度5強 80センチの津波観測 けが人複数
1日午後4時すぎの石川県能登地方を震源とする地震で最大震度5強を観測した富山県内では、津波が観測されたほか、建物の壁が崩れるなどしてけが人が出ています。
「わー、こわいよー!」
午後4時10分すぎ、富山県内でも強い揺れが観測されました。そのおよそ10分後…
「津波1発目到達中、荻浦橋到達!うわあ!」
富山市にある富岩運河の河口からおよそ2キロ上流の地点です。津波が遡ってきているのが分かります。富山市では80センチの津波が観測されました。県内では日付が変わった2日午前0時現在も津波警報が出されています。
「まだ避難される方、増えてくると思うので、奥の方に行っていただいてもいいですか」
海沿いで避難所になっている施設には多くの市民が集まりました。
「ガタガタガタ!」
こちらは地震発生直後、富山市にある北日本放送の様子です。大きな横揺れが続き棚から物が落ちました。
南歩薫アナウンサー
「KNBのニュースエブリィを伝えているスタジオですが、大きなパネルも倒れてきています」
富山県内では、震度5強を富山市や高岡市など広い範囲で観測しました。
奥野香子記者
「地震です、地震です、棚から商品が倒れています」
「しゃがんでください、その場で、その場でしゃがんでください」
高岡市のショッピングセンターでは、客がその場にしゃがみ込んだり、逃げたりしていました。
「すごい揺れて、みんな一斉に外に逃げ出したので、怖くなって外に出たんですけど」
富山県によりますとこの地震で建物の外壁の下敷きになったり逃げようとして転倒したりして2日午前0時の時点で合わせて18人がけがをしているということです。
富山市の県庁周辺では道路に亀裂が入って陥没し、車が1台落ちていました。県は自衛隊に災害派遣の要請を行っています。