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「支えあって災害に備えを」線状降水帯豪雨から1年 南砺市砂子谷地区

2024年7月12日 19:55
「支えあって災害に備えを」線状降水帯豪雨から1年 南砺市砂子谷地区

県内で2023年、初めて観測された線状降水帯による豪雨から12日で1年です。

2023年は各地で被害が発生し、南砺市では土砂崩れに巻き込まれた男性が死亡しました。

男性が亡くなったのは高齢化が進む地域で、住民は「支えあって災害に備えていきたい」と話しています。

南砺市福光地域の山あいにある砂子谷地区です。

住民は、いつまた土砂崩れが発生するか分からず、不安だと話しました。

土砂崩れ現場近くの住民
「まあ、早いような遅いような…、今後もまあ、安心できるか、できないんじゃないかなあと思っている」

2023年7月12日。
雨雲が発達し、県内で初めてとなる線状降水帯が観測されました。
3時間降水量が県内5つの地点で観測史上最大に。

数家解説委員
「橋げたに水が当たりそうな勢いで、いたち川が流れています。恐怖を感じるぐらいの水の流れです」

激しい雨は濁流となり、住宅街に押し寄せました。

県内では高岡市などで18棟が半壊、77棟が床上浸水、700棟以上が床下浸水の被害を受けました。

テレビ新潟・渡辺康二カメラマン
「川のすぐわきの家が山の土砂に飲み込まれつぶれています」

南砺市砂子谷では地区の住民に避難を呼びかけていた市議会議員の赤池伸彦さんが、土砂崩れに巻き込まれ亡くなりました。

梅本晃弘記者
「土砂崩れが起きた現場では、復旧作業が進められています」

あの豪雨から1年。砂子谷地区では今も復旧工事が続けられています。
2024年1月には能登半島地震も経験し、自治会は災害が起きた時に、安全に避難できるようにするためのマップづくりを進めています。

砂子谷自治会 鳥越知証代表
「支える人も支えられる人も、ともに災害に対応していくと、協力して、豪雨災害とか地震とかに対応できるような地域づくりというか、それを今、今後、ずっと、取り組んでいくと」

70人ほどが暮らす砂子谷地区では、住民のおよそ4割が75歳以上です。

マップには高齢者の避難誘導など住民の役割も記し、7月中に完成させる予定です。

鳥越代表
「健康な人も支援受ける人も、みんなで確認して避難所へ向いていくような流れを作っていくと。誰がその家に応援に行くかということもシステム的に決めていくと」

12日未明には愛媛県松山市で土砂崩れが発生し3人が行方不明となっています。

大雨への警戒が必要な時期はしばらく続きます。雨が降り出したら、県と気象庁が発表する土砂災害警戒情報に注意し、気象庁の「キキクル」のホームページなどで危険度を確認するようにしてください。

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