【続報】自民・田畑議員巡る疑惑 無断党員登録 複数の事業所で
衆議院・富山1区選出で自民党の田畑裕明議員をめぐる疑惑の続報です。
田畑議員は今週月曜の記者会見で不適切な党員の登録は「特定のいち事業所で起きている」と答えていましたが、KNBの取材で、無断での党員登録が複数箇所で行われていたことが新たにわかりました。
【支援者】「本当のことを言うべきだと思うんですね」
インタビューに応じたのは田畑議員の支援者です。
自身が勤める企業では従業員の多くが無断で党員登録されていました。
自宅などには自民党総裁選挙の投票用紙のはがきが届き、しかも大半が実在しない架空の名前でした。
全体ではおよそ80枚のはがきが送付されていたと言います。
田畑議員に説明を求めたところ、無断で党員に登録したことを認めたうえで、口裏合わせを求めてきました。
支援者「党費は現金で回収するから全然もうわからないんだと」「こっち(田畑議員)で考えたのは亡くなったおじさんに払ってもらったことにしようと思うと」
■田畑議員は「1事業所で発生」としていたが
今週月曜に開いた記者会見で田畑議員は。
田畑議員「不適切な党員は100名前後。特定の1事業所で発生しているのではないかと推察される」
田畑議員は不適切な党員登録を認めた上で、「特定の1事業所」で発生していると表現しました。
しかし、支援者は、1事業所にとどまらないと言います。
支援者「他の会社にももちろんそういった人が、そういうはがきは行ってると思いますよね。で実際にうちの社員以外の方にもそういった架空の名前でハガキが来ていると聞いている」
この支援者との会話の中で田畑議員自身が「他にもある」と話したということです。
「(田畑議員)本人が 気心の知れた会社には こんなことしてるんだよねって言った自分の知ってる会社の名前もあげた」
■別の会社に勤める男性も「5人分のハガキが届いた」と
そして、きょうKNBが取材したのは、この支援者とは別の会社に勤める男性です。
別の会社に勤める男性「家族分なのかなんなのかわからないけど5人分の党員ハガキが届いている状態」「はじめは気持ち悪いハガキが届いたなという感じで」
党員になった覚えがないのに自民党総裁選のハガキが5人分届くようになりました。
しかも、父親以外は実在しない架空の名前でした。
男性が自民党県連に問い合わせると2017年から党員になっていて、紹介先が「田畑事務所」であることがわかりました。
「私の中でスッキリしていない。田畑さんなのか田畑事務所なのかわからないが、教えていただきたいですねなんで私の名前がそういう風になっているのか」
田畑議員は、不適切な党員登録について、「特定の1事業所で起きている」と答えていましたが、KNBの取材で、無断登録が複数箇所で行われていたことがわかりました。
支援者「数社とはもう口裏合わせを多分している。自分に口裏合わせしたのと一緒で何社か分からないが口裏合わせして、了解している会社がいくつかあるんじゃないですかね」
田畑議員は、一連の疑惑について自らの関与を否定しています。
田畑議員「私は関与していない」
支援者「関与を思いっきりしてますよ 田畑議員主導でやらないと絶対できない あまりにも隠しごとが多くて1つ隠せば逃げて 次の嘘をつかないといけなくなってくる今のうちに本当のことをいわないと どんどん嘘が増えてくる 苦しくなってくる」
長年支援してきたからこそ田畑議員には厳しい目を向けています。
支援者「本当に政治がやりたいのであれば初心に帰って、1回辞めて出直しすればいいのかなと思う 今のまま国会議員を続けてたら誰も認めないと思うし自分も認めないし富山県民は絶対認めないと思うんで」