【リポート】北陸新幹線とあいの風鉄道 開業10年 今後への期待
北陸新幹線の開業10年と、敦賀までの延伸1年を記念して、きのう富山駅で式典が行われました。
式典ではJR西日本金沢支社の石原利信支社長が、「引き続き安全安心に利用してもらえるよう努める」とあいさつしました。
また、新田知事は、「時間の使い方が変わり便利になった。富山県に大きな効果をもたらした」と開業からの変化を振り返りました。
「出発進行!」
きのうは、北陸新幹線で特別列車も運行されました。
車内には富山・金沢開業10年と敦賀までの開業1年を記念し、10歳と1歳の子どもたちが描いた絵が展示されました。
子どもたちは新幹線がある未来の街や新幹線の未来の姿を描き、絵を描いた子どもたち自身も列車に乗り、富山と敦賀を往復する旅を楽しみました。
あいの風とやま鉄道も開業から10年
いっぽう、北陸新幹線の開業に伴いJRから経営を引き継いだあいの風とやま鉄道も開業から10年を迎えました。
式典であいの風とやま鉄道の五嶋二美男社長は「地域の足として必要とされ、愛される鉄道会社を目指し取り組んでいきたい」と述べました。
この日、開業10周年を記念しての出発式で、合図を務めたのは、開業1年の際に、1日駅長を務めた2人。
「出発!進行!」
当時は小学生でしたが高校生になりました。
きのうお披露目されたヘッドマークには、地域に寄り添う鉄道会社であり続ける姿勢があらわされています。
また、富山北部高校の生徒が考案したデザインも発表され、今後グッズなどに展開される予定です。
地域にとって不可欠な存在であり続けるには
この10年で北陸新幹線とあいの風とやま鉄道は私たちの日常の一部となりました。
富山駅に訪れた人に、それぞれの鉄道に期待することを聞きました。
「(北陸新幹線が)大阪にも、ぜひ、接続してもらって、いろんな所に旅行にいきたいなと」
「便利で、早く、いろんな所へ行けるようになってほしい」
「在来線とかやっぱ、通勤通学のアシとかもあるんでなんか存続は、してもらいたいなと」
「もうちょっと本数がほしいですね、都会と比べて、ここちゃ本数が少ないもんで、もっと多くあれば、利用しやすいかなあと。けっこう免許返納する人も増えてきとるし」
開業10年の節目を迎えた北陸新幹線とあいの風とやま鉄道。
今後も地域にとって不可欠な存在であり続けるには、利用者の声に耳を傾け、理解と協力を得ながら課題に取り組むことが重要です。