砺波市の神社 さい銭箱荒らし相次ぐ 警察が捜査
砺波市で今週、分かっているだけで6つの神社で何者かが建物に侵入しさい銭箱を荒らした跡が見つかりました。
いずれの神社も当時、さい銭は入っていなかったとみられますが、警察は建造物侵入や窃盗未遂の疑いで調べています。
砺波市柳瀬地区にある比賣神社です。
被害が分かったのは今月10日ごろでした。
柳瀬地区自治振興会 永井耕伸会長
「ここですね。この窓から侵入したみたいです」
近所の人が、社殿の窓が開いていることに気付きました。
関係者が調べると、中にある さい銭箱が、動かされた跡が見つかりました。
永井会長
「(賽銭箱の)位置がずれていたということで中を漁ったんだろうなと」
1キロほど離れた春日神社でも社殿の鍵がこじ開けられ、さい銭箱を漁った跡が見つかりました。
いずれの神社も普段はさい銭箱を空にしているのでさい銭の被害はないとみられ、他の備品なども盗まれていないということですが。
永井会長
「年始は初詣などでさい銭も多くなりますのでそれを狙われると困りますよね。人が傷つけられたりすることが無かったからよかったものの、物騒な世の中になったなぁと」
自治振興会は、柳瀬地区のすべての神社に防犯カメラを設置する予定です。
また、柳瀬地区の隣にある南般若地区でも、今週に入り、4つの神社で扉の鍵が壊されたりさい銭箱が動かされたりしていました。
砺波警察署は、建造物侵入や窃盗未遂の疑いがあるとして捜査しています。
県内では富山市水橋地区でも、2023年10月、少なくとも7つの神社で建物の鍵が壊されたりさい銭が盗まれたりする被害が出ています。
また県警によりますと県内で2023年の11月末までに発生したさい銭の窃盗被害は少なくとも21件です。
防犯カメラの設置といった対策や、さい銭をこまめに取り出すことなど注意してください。