秋はクマ出没多発懸念 被害防止対策を確認
クマの出没が増える傾向がある秋以降に向けて、県や各市町村の担当者が9日富山市で、出没に関する状況や被害防止対策を確認しました。
こちらは今年7月に県内の生息調査でカメラに撮影されたクマの様子です。今年、県内では8月末までにクマの目撃や痕跡の情報が225件あり、去年の同じ時期に比べて73件増えています。
また会議では、秋以降は餌を求めるクマが人里まで移動して、出没が急増する年があることが改めて説明されました。
一方、県森林研究所が今年7月から行った調査では、クマの餌となる木の実のうち、ミズナラとコナラは並作でした。
しかし県は、山ぞいの集落周辺を中心にクマの出没に引き続き警戒が必要だとしています。
県自然博物園ねいの里 間宮寿賴さん「(クマ出没の)有因物の除去とか藪の刈り払いを意識的に進めていただくようにしていただければと思います」
県は、クマの餌となるカキの実は早めに収穫することなど、対策を呼びかけています。