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高岡市が「書かない窓口」スタート そのねらいは

2025年1月15日 19:48
高岡市が「書かない窓口」スタート そのねらいは
高岡市役所は、住民票の申請などで書面を書かずに職員とやりとりしてパソコンで申請する方法をきょうから取り入れました。この「書かない窓口」導入の狙いと市民の反応を梅本記者がお伝えします。

梅本記者「役所の申請といいますと、こうした用紙に記入して提出する必要がありました。高岡市役所ではきょうから各種の申請を、こちらの端末で職員と確認しながら行えるようになりました」

けさ、業務の開始を前に窓口を担当する市民課では、職員が手順を確認していました。

開庁してフロアや窓口そして業務が始まると、訪れた人と担当職員が直接話して申請手続きを進めます。

窓口「きょうは住民票がほしくてきました」
「本人確認で免許証などお願いします」

これまでは、住民票の申請や住所異動などの届け出をする時、書類に必要事項を書いて提出する必要がありました。

きょうからはそれが無くなり、窓口で職員に要件を伝えて一緒に作業を進め、申請や届け出を行います。

高岡市によりますと、届け出書類を書かないことと1か所の窓口で申請が済むワンストップ化をあわせた取り組みは、県内の自治体では初めてだということです。

現時点で220の申請や届け出が対象で、住所変更に伴う国民健康保険や介護保険の手続きなど5つの分野がワンストップ化されました。

利用した人「出生届だしにきたんですけどすごくわかりやすくて。ものによっては何回も修正したりとか、場合によっては書き直しに戻らなきゃいけなかったりしたのでそれがない分、とても楽になったと思います」「今後、ほかの企業など情報漏洩に関する約束事みたいなこととかもしっかりされている部分があると思うので、そういうのも掲示とかされていると安心して利用できるかなと思います」

市民課が対応している申請や届け出は1日あたりおよそ640件。

これまで、申請書類の書き方に手間取ったり、修正が必要だったりしていたといいます。

市民課は、職員40人がどの座席でも業務ができるようにするフリーアドレスを導入して業務の効率化を図りました。

布橋みちる課長「社会的な状況がどんどんできあがっているので、それにあわせて市役所も変わっていこうという取り組みと考えている」

このあと今年5月には転入に関する手続きも、さらに来年1月には就職や結婚などの手続きも、1か所の窓口で対応する予定です。

布橋みちる課長「転入されるケースでは今までは6つの部署で15~16枚の申請書類を書いてもらっていたのが実態で。犬を飼っている人だったら犬の登録までワンストップでできる。市役所ってじゃあこのあと何十年考えた時、どんな機能を持たせていけばいいのっていう議論ができると思っている」

高岡市役所の「書かないワンストップ窓口」は今後さらに対象を拡大し、1か所の窓口でできる申請も増やしていくということです。

デジタル化を生かした行政窓口の新たな形が始まっています。

県内の自治体では、富山市、魚津市、砺波市、射水市で「書かない窓口」が行われているということです。今回の高岡市はそれにワンストップ化を組み合わせ、行政窓口のあり方に新たな一歩となりました。
最終更新日:2025年1月15日 19:48
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